学校日記

「子育て卒業生」より   (校長室だより vol.66)

公開日
2015/11/27
更新日
2015/11/27

校長室だより

 前回からの続きです。
 家族のあり方や子育ての方針は、様々あってよいものです。ここでは、私なりにしてきたことを記します。

 子どもを授かったとき、心に誓ったことがあります。それは、決して子どもを自分の持ち物のように扱わないということ。一人の人間としてとらえ、自立した社会人として成長するまで、親としてできることを支援していこうと考えました。当然、幼い時は多くの支援が必要ですが、成長とともにどこまで支援すべきかを常に意識し、本人たちができることは自分たちにさせました。
 私の考えは、子どもたちにも伝わったようです。進学や就職時、いつも第一志望に進めた訳ではなく挫折もあったでしょうが、自分自身を客観視しながら本人なりの進路を考えていました。成長するに従って、私がすることはアドバイス程度で、最終決断は本人たちに任せました。彼らの人生ですから。
 わが家の子育てがうまくいったとは、まったく思いませんが、現在も、自らの進むべき道をしっかりと定めて生きている彼らを私は誇りに思っています。(親ばかと言われても)