学校日記

校長室の窓vol9「3・4年生の遠足」

公開日
2023/05/23
更新日
2023/05/23

校長室の窓

 今回の校長室の窓は、「3・4年生の遠足」の様子についてお知らせします。大泉公園に行ってきました。午前中は、グループに分かれて、ポイントを回るオリエンテーリングを行いました。いろいろなクイズに挑戦しました。私のポイントのクイズは、「校長先生には、何人の子どもがいるでしょうか?」でした。すべてのグループが、「5人」と答えてくれました。

 午後からは、グループで自由遊びをしました。「長なわ」や「フリスビー」を使った遊び、「おにごっこ」や「かくれんぼ」、「だるまさんがころんだ」をしているグループもありました。どのグループも楽しそうでした。

 帰りの電車では、嬉しいことがありました。電車の座席に座っていた子どもたちが、ご年配の方に席を譲っていたのです。さらに、赤と白のヘルプマークを身に着けている方が乗車してきたのを見て、自ら席を譲っていた子どももいました。びっくりしました。譲った子に、「ヘルプマーク、知ってたの?」と聞くと「うん、知ってた。」と返事をしてくれて、感激してしまいました。

 私は、子どもは体力的には大人よりも弱いので、電車やバスの座席に座ってもいいと考えています。私は、第2次ベビーブーム世代ですので、子どもの数も多かったです。当時の先生は、「子どもは座ったらあかん」と言っていた記憶があります。子どもの数が多すぎて指導も大変だったのではと想像できます。
 
 大切なことは、子どもたちなりに状況に応じて、考えて行動することだと思います。「座ったらあかん」という指導は、子どもの思考を止めます。今、求められている教育は、その時の状況に応じて臨機応変に対応し、子ども自身が思考判断することだと考えます。席を譲ろうとする善意も、席に座っていなければできない行為ですよね。
 
 私に「校長先生、席を代わりましょうか。」という子どもは、今日はいませんでした。すごく嬉しく思っています。校長先生は、席を代わる年齢ではないと子どもたちが判断してくれているからだと思い込んでいます。
 けれど、いつの日か、子どもたちが「校長先生、しんどそうやから、席を代わるよ。」と言ってきたら、その時には素直に席を譲ってもらおうと思っています。
          加賀屋東小学校 校長 辻 信行