自分がつくる修学旅行 広島 2日目
- 公開日
- 2016/12/09
- 更新日
- 2016/12/12
お知らせ
2016年12月7日(水) 修学旅行 広島 2日目
1日目、平和公園からホテルに戻り、夕食です。豪華な食事が用意され、ご飯をおかわりしながらたくさん食べ、中には「もう、お腹いっぱいで動けない!」と言っている子もいました。
夕食後はお風呂に入り、今日の最後の学習に入ります。大空小と長く関わってくださっている語り部のくもすけさんによる講話です。“被爆体験記”や“原爆詩”“黒焦げの弁当箱”など自らの経験もふまえながら、たくさんお話しをしてくださいました。子どもたちは、真剣な表情で耳を傾けていました。
事前の学習や資料館での学習だけでは感じることのできない、戦争の恐ろしさや平和の大切さについて学び、これから自分たちが平和についてもっと考えていかなければいけないと思いを新たにしたようでした。そんな思いを込めて“いのちの歌”を歌います。くもすけさんは涙を流して聞いてくださり、最後に「ありがとう!」と言ってくださいました。さらに、くもすけさんは、子どもたちの歌に応えて“原爆許すまじ”という歌を歌ってくださいました。
1日目のしめくくりは、グループでのミーティングと報告会です。くもすけさんの話を聞いて学んだことや、1日目の学習を通して学んだことを修学旅行のしおりに記入し、全員が前に出て、自分の言葉で報告しました。
(1日目に学んだこと)
・色々な実物や写真を見て戦争というのは恐ろしいものだと知った。
・本当に戦争を経験した人は、恐怖におびえていたと知った。
・原子爆弾のレプリカを見て怖いと思った。
・後遺症で白血病やがんになることが怖いと思った
・原子爆弾によって一瞬で命が奪われるのは怖いと思った。
・戦争を二度としてはいけないと思った。
・平和記念公園で“いのちの歌”を歌った時に命の大切さを感じた。
2日目、朝食をすませた後、原爆ドームの前で集合写真を撮り、最初の活動地である熊野町へバスで向かいます。
熊野町には、大空小と長く関わってくださっている農場“熊野ファーマーズマーケット”があります。ここでは、農業体験をさせていただきます。到着するとまずはじめに“冬野菜にはどんなものがあるか”や“冬野菜はなぜ甘いのか”など野菜に関することを教えていただきました。そして、農業体験です。子どもたちは、普段目にすることがない大きな畑と実っている野菜を見て、“早く収穫したい!”と体が前のめりになっていました。
今回の収穫では、にんじん、レタス、ラディッシュ、など様々な冬野菜を収穫します。収穫を始めると、色や形が違う様々な野菜がたくさん獲れ、「このにんじん、色が違う!」「レタスでかい!」「ラディッシュかわいい!」など、子どもたちからは、楽しそうな声がたくさんあがっていました。
収穫の合間には、畑の隣を流れる川で遊んだり、土手で昼食の時間をとったりしました。川を流れる水を見て「めっちゃきれい!」「魚がいる!」など、都会で生活していると見ることができない風景に魅了されていました。
収穫した野菜をたくさんいただき、次の活動地である広島市へバスで向かいます。
次の活動はデイサービス・あんしんチームの方々とのふれあいです。あんしんチームの方々も長く大空と関わってくださっています。現地に到着すると、皆さん拍手と“大空小のみなさんようこそあんしんへ”という垂れ幕であたたかく出迎えてくださいました。はじめに、自己紹介と大空小学校がどんな学校かということを実行が紹介します。“たった一つの約束”を守り“4つの力”を高めていること、年に3回あるコンサートのことなどを伝えました。
そして、子どもたちとあんしんチームの方々、共に音楽が大好きということで、一緒に1つの曲をつくりあげていきます。1曲目は、昨日行った宮島で見たもみじを思い出しながら“もみじ”を一緒に歌ったり、輪唱したりしました。2曲目は、ケツメイシの“友よ〜この先もずっと…”にあわせて、足につけるカスタネットやタンバリン、鈴、小太鼓など様々な楽器を使ったセッションを行いました。3曲目は、子どもたちが歌う“いのちの歌”です。4曲目は、“ふるさと”を子どもたちとあんしんチームの方一緒に歌いました。
あんしんチームの方々と歌やゲームを通じてたくさんのふれあうことができ、子どもたちも楽しい時間を過ごしました。最後にあんしんチームの方々と握手をし、メッセージ入りのコースターをプレゼントすると、涙を流して喜んでいただき、バスに子どもたちが乗った後もずっと手をふって見送ってくださいました。
1泊2日の修学旅行もすべての活動を終え、大阪へ戻る時間となりました。名残惜しさを感じながら、新幹線に乗り込み帰路につきました。
学校に帰り着いたのは18時前で、辺りはすっかり真っ暗でしたが、たくさんのサポーターや教職員が手をふって「おかえり〜!!」という声で、出迎えてくださいました。疲れ果てていた子どもたちの顔にもほっとしたような笑顔がもどっていました。
2日間の修学旅行のしめくくりは帰校式です。まず、今回の修学旅行のテーマ
“自分から学び、友達との絆をふかめよう”
“原爆のこわさを知り、命の大切さや平和の大切さを学ぼう”
“出会った人とのふれあいを大切にしつながりを大切にしよう”
をみんなが、しっかりと達成できたかをふり返り、残り数ヶ月となった小学校生活に今回の経験を生かして、みんなで力を高めていこうと確認し合いました。
今回、広島で学んできたことは、12月12日(月)の全校道徳で1年生から5年生に伝えます。
広島で、お世話になったみなさん、共に学んでくださった皆さんありがとうございました。
【コミュニティ部】