よかったなぁ
- 公開日
- 2023/09/06
- 更新日
- 2023/09/06
いくわにっき
詩人の、まど・みちおさんの作品に「よかったなぁ」というのがあります。4年生の教科書にも載っている詩です。紹介しますね。
「よかったなあ」まど・みちお
よかったなあ 木や草が
ぼくらの まわりに いてくれて
目のさめる みどりの葉っぱ
美しいものの代表 花
かぐわしい実
よかったなあ 草や木が
何おく 何ちょう
もっと数かぎりなく いてくれて
どの ひとつひとつも
みんな めいめいに違っていてくれて
よかったなあ 草や木が
どんなところにも いてくれて
鳥や けものや 虫や 人
何が訪ねるのをでも
そこで動かないで 待っていてくれて
ああ よかったなあ 草や木がいつも
雨に洗われ 風にみがかれ
太陽にかがやいて きらきらと
これは、まどさんの自然を讃歌する詩ですが、この教材を使って、担任の先生が子どもたちにたずねます。「みんなが、『よかったなぁ』って思うことってどんなことかな?」すると、こんな意見が出ました。「弟がうまれてよかったなぁ」「生きてこられてよかったなぁ」「家族と出会えてよかったなぁ」・・・普段あまり言わないけれど、こんな風に思っているんだなぁと、そしてクラスの皆んなと先生がその発表を聞いて、「そうやよなぁ」と思い合える育和の子どもたちって、やっぱりステキだなぁと思いました。