学校日記

子どもは、大切な家族の一員です。

公開日
2020/05/04
更新日
2020/05/04

すくすく、長吉南っ子!

『子は親の鏡』

けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる

とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる

不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる

「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、みじめな気持ちになる

子どもを馬鹿にすると、引っ込みじあんな子になる

親が他人を羨んでばかりいると、子どもも人を羨むようになる

叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子なんだ」と思ってしまう

励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる

広い心で接すれば、キレる子にはならない

誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ

愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ

認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる

見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる

分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ

親が正直であれば、子どもは、正直であることの大切さを知る

子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に育つ

やさしく、思いやりをもって育てれば、子どもは、やさしい子に育つ

守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ

和気あいあいとした家庭で育てば、子どもは、この世の中はいいところだと思えるようになる


 わたしがこの詩で伝えたいことは、とてもシンプルです。子どもは常に、親から学んでいるということです。子どもは、いつも親の姿を見ています。ああしなさい、こうしなさいという親の躾の言葉よりも、親のありのままの姿のほうを、子どもはよく覚えています。親は、子どもにとって、人生で最初に出会う、最も影響力のある「手本」なのです。子どもは、毎日の生活のなかでの親の姿や生き方から、よいことも悪いこともすべて吸収してしまいます。口で何かを教え込もうとしてもダメなのです。親がどんなふうに喜怒哀楽を表すか、どんなふうに人と接しているか。その親の姿が、手本として、子どもに生涯影響力を持ち続けることになるのです。
 子どもは、みな個性豊かです。自分で何かを創り出し、自分でものを考える力を持っています。親としての真の喜びは、その子の個性をのばし、生き生きした毎日を送ることができるように見守ることではないでしょうか。
 子どもは、大切な家族の一員です。子どもは、自由で発想豊かです。そんな子どもの心を知れば、わたしたち親もまた、子どもと共に成長し、学ぶことができます。家族の絆を深めることができるのです。
 みなさんは、わたしの詩を読まれて、「こういうことは、もう分かっている」と思われたかもしれません。たしかに、この詩は、みなさんが親としてすでに気づいておられることを言葉にしたものなのです。詩「子は親の鏡」が、子育てをしているお母さんやお父さんにとって、ますます身近な存在になってくれることを心から願っています。
 子どもは、本当に日々親から学んでいます。そして、大人になったとき、それを人生の糧として生きていくのです。     ドロシー・ロー・ノルト