偏見と先入観2
- 公開日
- 2020/08/20
- 更新日
- 2020/08/20
すくすく、長吉南っ子!
(きのうのつづき)
みなさん、わかりましたか?
お話の答えは、「外科医が女性だった。息子の母親だった」というものです。それだと話の筋は通ります。
「長年勤める」「大変腕利きのいい外科医」「連日の勤務」「わかった。すぐ行く」…、どのキーワードに引っ張られたのかわかりませんが、この話を聞いて私は男性を思い浮かべたのでした。これは当時、私の中にお医者さんと言えば男性だろうなとか、毎日働くのは男性かな、とかといった今までの生活のなかでつくられた見えない「偏見」や「先入観」があったからだと知りました。もちろん、女性が医者をやるべきじゃない、母親が連日勤務なんて、などと思っていたわけではないのに。
その時の講師の方は言っていました。「偏見や先入観というものは、誰もが持っているもの。また、それをゼロにすることもなかなか難しい」と。「私は大丈夫。偏見や先入観を持っていない」「どうしてそんなふうに思うのか、わからない」ということではなく、大切なことは「自分の中にも、他人の中にも、偏見や先入観というものがあるということに気づけること」だと。
人に関わった仕事をするために、そして人を理解していくために、まず「自分にも、そういう見方をしてしまう時がある」ことを知ること、「人も、自分とはちがう考え方をすることがある」ことを知っていることは、とても重要なんだと知りました。
このお話を聴いて以来、いつも心に留めておこうと思っています。
考えや意見がちがうとき「おかしい」「まちがっている」と一方的に責めるのではなく、相手の考えを聞いて、受け止める。そのうえで、「どうしていくのがいいのか」子どもを中心に、一緒に考えていく。これが大事だと考えています。2学期もこの姿勢で、保護者のみなさんと一緒に子どもたちを育てていきたいと考えています。