5月29日(月) 児童朝会
- 公開日
- 2017/05/29
- 更新日
- 2017/05/29
学校のようす
<校長先生の話>
今週の校長先生のお話は、「わらったねこ」というお話です。低学年の道徳のお勉強でよく使われるお話ですので、知っている人も多いとおもいますが、一緒に考えてほしいと思います。
次のようなお話です。
『いっちゃんは、先生から算数のテストを返してもらいました。惜しいことに一つだけ△がついていました。その一つの△を、いっちゃんは、お母さんや妹に見せるのが嫌でした。だって△があるのがわかったら笑われそうです。「そうだ、△を消して、○に書き直してやろう。」いっちゃんが消しゴムで消そうとした時、コトリと、後ろで音がしました。驚いて振り向くと、いつの間にか猫のたまが来ていました。青く光った目で、机の上の直しかけたテストを見ているような気がします。猫なんかにわかるものか、△を消そうとすると、たまの口の辺りがピクピクと動いて笑ったように見えました。いっちゃんは、急に恥ずかしくなって直すのをやめました。』
では、このお話をみなさんと一緒に考えましょう。
△を消そうとしたとき、猫のたまが笑ったように見えたのは、いっちゃんがどんな気持ちで消そうとしていたからでしょうか。
そうですね、「△を消すのは本当は悪いことなんだ」「うそをつくことはいけないことなんだ」「だれも見ていないからといって、悪いことをしてはいけないんだ」、いっちゃんは心の中にそんな気持ちをもっていたからですね。みなさんも、今までにそんな気持ちになった経験はありませんか。
誰が見ていようともいなくても「よいことはよい。いけないことはいけない」のです。
(一部略)
私たちの心の真ん中には「良心」という「素敵な心」があります。「絶対に悪いことはしない」という心です。誰にでもあります。
では、みなさん胸に手を当ててみてください。自分の「良心」を感じてください。感じますか。
悪いことをしたり、うそをついたり、ごまかしたりして、そしてそれが誰も気づかなかったとしても、そのことはずっと自分の心の中に痛みとして刺さるのです。ずっと自分の「良心」が痛むのです。
いっちゃんが猫のたまに笑われているように漢字たのは、いっちゃんの「良心」がそう思わせたのでしょうね。
自分の「良心」に嘘をつくような生き方をしてはいけません。自分の「良心」を大事に生活していきましょう。