学校日記

「高名の木登り」油断大敵

公開日
2024/02/09
更新日
2024/02/09

学校行事・できごと

全校朝会で子どもたちには、お話させて頂きましたが、4日は立春。そして3日は節分。「節分」とは立春、立夏、立秋、立冬の前日の ことです。特に江戸時代以降は、立春の前日を指して言います。豆まきをして巻きず しは食べるのが習慣になったかもしれません。
豆まきは 邪気を追い払うための儀式。邪気とは「悪いこと。病気」などの意味があります。巻きずしは、「恵方」を向いて食べると幸せがやってくるといいます。「恵方」とは歳神様がいる方向です。季節の変わり目は病気になりやすいということで、このような行事が始まったようです。
いよいよ春の到来です。吉田兼好の随筆、徒然草「高名の木登り」を知っていますか。
名高い(有名な)木登り名人と言われる男がいました。名人が、人に指図して高い木に登らせ、梢を切らせていた時のことです。名人は、木に登っている人が高所で作業をして、危険に見えた時には一切声をかけることをしないで、作業を終えて木から降りる寸前、わずか2mぐらいの高さになった時に初めて、「気をつけて降りなさい」と声をかけました。様子を見ていた兼好法師は「このぐらいの高さであれば飛び降りることもできるでしょうに、どうしてそのようなことを言ったのですか」と尋ねました。名人曰く「そのことでございます。目の回るような高さで、枝が細く危ないうちは、 上っている人は自分で気を付けているから何も言いません。ミスや失敗というものは、いつも危なくないところで起こるものです。」と答えました。

最後にインフルエンザが大流行しています。ここにきてインフルエンザにかかっては元も子もありません、油断大敵。手洗い・うがい、睡眠・食事等体調に気を付けて、万全の態勢で臨みましょう。