ラグビーワールドカップ2023
- 公開日
- 2023/05/23
- 更新日
- 2023/05/23
学校行事・できごと
今年野球のWBCがありましたが、今年もう一つ大きなスポーツの大会があります。それはラグビーワールドカップフランス大会です。日本は9月10日チリ戦から試合が始まります。WBCという大会からも様々なドラマが生まれ、大きな感動を呼んだのは記憶に新しいでしょう。今回の大会でも大きな感動が生まれるのではないでしょうか?
2019年に行われたラグビーワールドカップの話をしたいと思います。ワールドカップ日本開催の結果、にわかファンも含めてラグビーのファンが増えました。テレビなどで特集も組まれました。ある番組の質問コーナーで「ラグビーの選手は、どうみても逆転のチャンスはないのに、最後まで全力プレイを続けるのはなぜですか?」
2019年9月26日に神戸で行われたイングランド対USAの試合。試合終了5分前、スコアはイングランド45点、USA0点、最大のスコアはトライ&ゴールの7点なので、逆転の可能性はありません。絶対に勝利を得ることはできないのにも関わらずUSAの選手はベストを尽くしていました。「USAの選手は、勝利する可能性はないのに、なぜあきらめないのでしょうか?」
試合は終了時間を2分以上超えて続けられ、イングランドも試合を続けました。イングランドの選手がボールをタッチにけりだせば、試合が終了するのですが、イングランドの選手はボールをタッチにけりだすことはありませんでした。
最後にUSAはトライ&ゴールをとって45−7で試合は終了しました。 最後の10分は、イングランドサポーターも含めて全観客がUSAと叫び続けていました。
「なぜ両国の選手はプレイを続けたのでしょうか。」
これは優先順位の問題です。 優先順位1は、正々堂々と戦うこと、相手を尊敬すること、誇りあるプレイで試合を終わることです。 優先順位2は、国のために勝利をえること。もちろん両方とも大切です。しかしラグビーでは「ノーサイド」と言って試合が終われば敵味方関係なくお互いを称えあいます。最後まで勇敢に戦うことが大切なのです。