学校日記

家庭学習の定着「習慣化」2

公開日
2024/01/23
更新日
2024/01/23

学校行事・できごと

「習慣化」1に引き続きます。

家庭学習は、計画表に基づいて、決まった時刻に、一定の時間、一定の場所でするのが、最も望ましいことです。低学年のうちに一日の生活の一環としての学習の時間を短時間でも取り、学習習慣をつけることは、今後の家庭学習を定着させるためには、最も大切なことです。家庭学習の習慣がついていないと、次第に学校の授業についていくのがしんどくなってきます。そうならないためにも、毎日机に向かって勉強する習慣をつけさせることが重要です。
ではどうすれば「習慣化」できるか?で、前回は可塑性について説明しました。

※下の赤字をクリックして頂くと、1の記事をご覧いただけます。
家庭学習の定着「習慣化」1

次は、私たちが新しい習慣を身につけるには、どのくらいの期間が必要なのか?ということから始めます。
新しい行動を日常の中で習慣化するために必要な日数は、個人差や対象の環境などの差もあるが、平均すると66日かかることが分かっています。この約2か月以内に、脳内で習慣をみにつけるための変化が生じています。
いざついた習慣が長続きするにはどうすればよいか?
いくつかのステップを踏むことが必要になります。まず「導入期」これは新しいことを身につけるうえで反発が大きい期間です。新しいことを始めると、脳内ではこれまでとは違う情報処理が進むようになる。脳には限られた資源を有効に活用するためにエコを心がけるような性質が備わっていて、これまで円滑に進んでいた情報処理の仕方を変えて新しいことをするのは拒まれやすいのです。自分から望んで新しいことを身につけようとする場合は、やる気に満ちていることが多く、ある程度は勢いで乗り越えられます。しかしここで、勢いにまかせてやりすぎてしまわないことが大事です。つまり導入期はほどほどで続けることに専念することが大事です。力尽きるまでつまり満足感を得るまで行うと、次の段階に向かう気力が失せてしまうことが多いのです。あくまでスモールステップすることが長続きする秘訣です。

※3に続く。