校長室の窓vol3「自尊感情を育む言葉」
- 公開日
- 2020/07/01
- 更新日
- 2020/07/02
校長室の窓
「自尊感情を育む」・・・少し難しいように思いますよね。自尊感情は、目に見えるわけではないし、点数化することもできないので、高まったか、育まれたかと言われても、すぐに答えが出るものではありません。自尊感情を育むための「魔法の言葉」があればいいのですが・・・。なかなか思いつきません。
「自分を好きになる」、「自分を大切に思う」、そして、「自分をかけがえのない存在」だと感じることができれば、自尊感情は育まれていると言えます。
子どもたちと毎日、接している私たち大人は、上図にあるように「ミホさん」と「カヨさん」を意識することが大切だと思います。「ミホさん」と同時に「カヨさん」の表現ができれば素敵ですね。
例えば、お家で片付けや掃除が上手にできたとき、「ほんとにきれいになったね」と認めながら、「掃除をしてくれて、すごく助かったよ」と感謝する。
お家でご飯を残さずに食べたとき、「よく頑張って食べたね。」とほめながら、「私が作ってくれたご飯を食べてくれて嬉しい」と喜ぶ。といった具合です。
「校長先生、そんなこと言っても、叱ることもいっぱいありますよ。」という保護者の皆さんの声が聴こえてきそうです。そうです。たくさん叱ることもあります。私自身も自分の子どもをよく叱ります。そして、叱った後に「ちょっと言い過ぎたかな」と反省する日々を過ごしています。
私は「子育て」って、ほんとうにたいへんで難しくて、そして楽しいなあと感じています。これからも、皆さんと一緒に「教育」や「子育て」について、学んでいきたいと思います。今後とも、よろしくお願いします。
今日、本校では「いじめを考える日」として、各学級でいじめについて学んでいます。
次回の校長室の窓vol4は、「いじめについて」です。
7月3日の配信を予定しています。
大阪市立北津守小学校 校長 辻 信行