7月14日(月) 児童朝会での話
- 公開日
- 2025/07/15
- 更新日
- 2025/07/15
南津守の毎日
1学期最後となる児童朝会では、7月の学校だよりでも書いたヒロシマのことを伝えたいなと思い、司書の先生に相談して絵本をの読み聞かせを行いました。
何冊か紹介いただいた中から、「まちんと」を選びました。
3才の子どもが原爆にあい、きっとやけどで苦しんでいたのでしょう。
「トマトがほしい」とささやく子どもの声をきき、母は走り回ってようやく小さなトマトを口にいれてやることができたのです。
「もう少しほしい」ということを、広島弁で「もちぃと」「もちょっと」などと言います。
まだはっきりと発音できない幼子が「まちんと、まちんと」と言った言葉がタイトルになっています。
「ヒロシマ消えたかぞく」は、当時の写真でつづられています。
写真を撮ることが大好きだったお父さんが撮影した写真が、後世に原爆の悲惨さを伝えるものになるとは、夢にも思わなかったでしょう。
この本から、原子爆弾投下の写真を見せ、「校長先生のおばあちゃんは、この光景を実際に見たんだよ」と伝えました。
「8月6日のこと」には、原爆投下後の街の様子が描かれています。
まさに、私の祖母が歩き、見た光景がそこにありました。
自分の知っている人の身内がそこにいた、ということを知り、少しでも子どもたちが戦争の恐ろしさを感じてくれれば・・という思いで読み聞かせを行いました。
子どもたちの感想をいくつか紹介します。
・戦争はだめだけど、昔から数々の戦争があったからこそ、今の私たち小学生が、戦争は絶対にやってはいけないことだ、戦争は悪いことだと思えているんだと思います。そして、その思いを次の世代へ、次の世代へと受け継ぐことが大事だと思いました。
・戦争は、こんなにも怖くて、苦しいものなんだなっと思った
・戦争をやってはいけないけど今の日本じゃ変えられないなと思った
・戦争を起こさないようにすることは、(1)挑発しない(2)喧嘩をするようなことはしないです
・小さな戦いでも決してやってはいけないと思った
・戦争や争いは絶対にしてはいけない、そんなことを考えました
伝えたい思いが、しっかりと子どもたちに伝わっていると感じました。
これからも、南津守の子どもたちが自分を大切にし、他者を思いやり、感受性豊かに育つよう見守っていきたいと思います。
戦後80年の今夏、戦争を考える機会がたくさんあると思います。
ぜひお子様たちと、平和な世界をつくるためになにができるのか、お話してください。