「あってはいけない、でもなくてはならない学校」〜夜間学級の先生による出前授業〜
- 公開日
- 2026/06/19
- 更新日
- 2026/06/19
学校教育活動のお知らせ
本日、本校の夜間学級の先生をお招きし、「同じ校舎で学ぶ仲間」について理解を深める出前授業を行いました。
授業中、先生の言葉にハッとさせられる瞬間がありました。 「夜間中学は、あってはいけない、でもなくてはならない学校と言われている」
様々な背景から、本来の学齢期に義務教育を受けられなかった人がいるという現実(あってはいけない)。しかし、年齢や国籍を問わず「学びたい」と願う人々の希望の光となっている現実(なくてはならない)。生徒たちは、この言葉の持つ重みに真剣な表情で見入っていました。
授業では、今年3月に放映されたテレビ取材の映像や、夜間学級の生徒さんの作文が紹介されました。「学ぶことが楽しい」「希望がわいた」という生き生きとした思いが、真っ直ぐに伝わってきました。
後半の質疑応答では、生徒たちの素朴な疑問に一つひとつ丁寧に答えていただきました。
Q.「どんな授業をしているの? 私たちの授業とは違いますか?」 ―― 学齢期に学校に通えなかったため、日本語が難しい方も多くいらっしゃいます。そのため国語や算数など、基礎的な小学校の学習内容からスタートすることもあります。
Q.「部活動はありますか?」 ―― 数学クラブや手芸部、書道部などの文化系のクラブがあります。
Q.「給食や入学の時期は?」 ―― 以前はパンと牛乳の簡易給食がありましたが現在はなく、入学の機会は4月と9月の年2回あります。
そして授業の最後、先生からとても嬉しいお話がありました。 「夜間学級の生徒さんたちは、昼の生徒のみなさんから『こんにちは』『さようなら』とあいさつをされると、本当に嬉しそうに喜んでいるんですよ」
自分たちの何気ないあいさつが、夜間学級の仲間たちの力になっていたことを知り、教室がとても温かい空気に包まれました。
同じ校舎に集い、まるでバトンを繋ぐように、それぞれの時間帯でひたむきに学ぶ仲間がいます。今回の出前授業は、生徒たちにとって「学ぶことの本当の価値」を実感し、すれ違う仲間への親しみと尊敬の気持ちをさらに深める、とても大切な時間となりました。