学校日記

平和祈念式典 「こども代表 平和への誓い」

公開日
2025/08/07
更新日
2025/08/07

学校日記

 昨日、80回目の原爆忌を迎え、広島市の平和記念公園で平和記念式典が行われました。テレビで中継があったので、生徒の皆さんも、核兵器廃絶に向けて松井広島市長、石破内閣総理大臣など、多くの方々のメッセージを聞いたと思います。
 こども代表の小学6年生佐々木駿さん関口千恵璃さんの「平和への誓い」(全文)を紹介します。

「平和への誓い」
 いつかはおとずれる、被爆者のいない世界。同じ過ちを繰り返さないために、多くの人が事実を知る必要があります。原子爆弾が投下されたあの日のことを、思い浮かべたことはありますか。昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分。この広島に人類初の原子爆弾が投下され、一瞬にして当たり前の日常が消えました。

 誰なのか分からないくらい皮膚がただれた人々。涙とともに止まらない、絶望の声。一発の原子爆弾は、多くの命を奪い、人々の人生を変えたのです。被爆から80年が経つ今、本当は辛(つら)くて、思い出したくない記憶を伝えてくださる被爆者の方々から、直接話を聞く機会は少なくなっています。
 どんなに時が流れても、あの悲劇を風化させず、記録として被爆者の声を次の世代へ語り継いでいく使命が、私たちにはあります。

 世界では、今もどこかで戦争が起きています。大切な人を失い、生きることに絶望している人々がたくさんいます。その事実を自分のこととして考え、平和について関心をもつこと。多様性を認め、相手のことを理解しようとすること。
一人一人が相手の考えに寄り添い、思いやりの心で話し合うことができれば、傷つき、悲しい思いをする人がいなくなるはずです。

 周りの人たちのために、ほんの少し行動することが、いずれ世界の平和につながるのではないでしょうか。
 One voice. たとえ一つの声でも、学んだ事実に思いを込めて伝えれば、変化をもたらすことができるはずです。大人だけでなく、こどもである私たちも平和のために行動することができます。あの日の出来事を、ヒロシマの歴史を、二度と繰り返さないために、私たちが、被爆者の方々の思いを語り継ぎ、一人一人の声を紡ぎながら、平和を創り上げていきます。