全校集会(10月18日)
- 公開日
- 2016/10/18
- 更新日
- 2016/10/18
お知らせ
昨日は雨の為、全校集会が出来なかったので、本日行いました。
校長先生の講話、後期学級委員認証式、選挙管理委員会からのお知らせがありました。
各学年男女一人ずつ、「学級委員長」・「図書」・「風紀」・「保健」・「体育」の委員と各学級一人選挙管理委員が選出され、代表して各学年1組の女子学級委員長が校長先生から認証状が授与されました。
校長先生のお話です。
皆さんすでに知っていることと思いますが、東京工業大学栄誉教授の大隅良典先生が今年のノーベル医学生理学賞を受賞されたので、ご披露させていただきたいと思います。
●2016/10/04 NHK総合 【時論公論】解説・中村幸司解説委員(医療担当)。から引用。
『今年のノーベル医学生理学賞は“オートファジー”(自食作用)を解明された東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏に受与されることに決まりました。
大隅教授は昨年の取材で「誰もやっていない研究は楽しい。たんぱく質の合成の研究は精力的に行われていましたが、逆にたんぱく質の分解に焦点をあて研究しました。」と語っておられました。今の大学は研究費を獲得するにもその研究をするとどうなるのか、何に役立つのか示すことが求められることが多く、大隅教授は「基礎的研究では何が解明できるのかも分からないものでリスクがあります。」と話しておられ、受賞決定後の記者会見では、「チャレンジすることが科学の精神であり基礎科学を見守ってくれる社会になることを期待したい。」と述べておられます。将来の科学研究の発展のために何が必要なのか大隅教授のメッセージも重く受け止める必要があります。』
●その他の大隅教授の言葉も縷々心に響きます。
・「誰が一番乗りかを競うより、誰もやっていないことを見つけた喜びが研究者を支える。」
・「研究生活に入ってから、ノーベル賞は私の意識のまったく外にありましたが、(ある時から、)自分が受賞することで基礎科学の重要性をアピールできるなら貰ってもいい。」
・「一つだけ強調したいのは、私が研究を始めた時は『病気に役立つ』などと確信して始めたわけではない。基礎研究はそういうものだと認識してほしい。」
・「『役に立つ』という言葉が、数年後に事業化できることと同義語になっていることに問題がある。本当に役に立つことは10年後、20年後、あるいは100年後かもしれない。」
●高校時代のエピソードも紹介され、
「役に立つ」より「面白い」を優先されるのは、若い頃からだったようで、福岡県立福岡高校時代、化学部で一緒だった得田悟朗さん(72)によれば、
「顧問の先生から与えられるテーマはちゃっちゃと早めに片付けて、いかに面白いことをするかに熱中していました。水素ガスを大量に発生させたり、火薬を作ったりもしょっちゅうで、よく事故が起きなかったと今になってヒヤヒヤするほどです。」とのことです。
●大隅教授の受賞は、若手研究者の大きな励みになったと思われます。皆さんも是非とも心の端に留め置いてください。