全校集会(11月28日)
- 公開日
- 2016/11/28
- 更新日
- 2016/11/28
お知らせ
月曜日は、全校集会です。夏休みから工事に入っていた、本館のトイレも終了して無事検査も終え、今日から生徒も使用できます。このトイレだけ履き替えて、理由します。ルールを守って、みんなで気持ちよく使いましょう。校長先生のお話を紹介します。
去る勤労感謝の日、大阪市立桜宮高等学校の創立100周年を祝う記念式典・記念公開授業、ならびに祝賀会がありました。公開授業の特別講師は、リオパラリンピック2016陸上競技日本代表の山本篤選手でした。同パラリンピックでは、走幅跳…銀メダル・4×100mリレー…銅メダルと輝かしい成績を残されたと紹介がありました。
授業はフリーアナウンサーをされている同校体育科の卒業生との掛け合いで進行しました。IPC(国際パラリンピック委員会)陸上競技世界選手権大会や北京・ロンドン・リオデジャネイロパラリンピック等々、世界を股に掛けて活躍されている選手の話はスケールが大きく、海外や日本の超有名な陸上選手との交流の話もしっかりされました。勿論、アスリートとして、日々の練習や心掛けていること、更に、次の東京パラリンピックでは金メダルを目指して、と言うようなことを矢継ぎ早に話され、あっと言う間に1時間が経ってしまいました。
ふと気が付くと、パラリンピックと紹介があったのに、障がいの話は一切出ませんでした。最初の紹介がなければ、障がいをもっておられることなど気付かなかったかもしれません。それほど、一般的な一流のアスリートのお話でした。
気が付いたのは、最後に、アナウンサーが「この際ですから、在校生の皆さんの中で山本選手に何か質問がある人は手を挙げて!」の言葉に、何人もの手が上がりましたが、最後の最後、「山本選手は、生まれたときからではないと聞いていますが、どのようにして障がいを乗り越えられたのですか?」との質問に、「高2のときに、事故で足を切断しました。それまでやっていたバレーボールができなくなり、どうして生きて行こうかと思ったとき、陸上競技に出会いました。……。
足を失いましたが、途方に暮れるのではなく前向きに生きることで、結果的に、世界で活躍し、世界レベルのアスリートと交流する素晴らしい日常を送ることができています。皆さんも真剣に取り組めることを見つけ、果敢に挑戦し、精進して欲しいと思います。」と言うようなニュアンスのことを仰られたときでした。
アスリートとして以外の凄さをさらっと言ってのけられ、銀メダル・銅メダルの凄さと同様、いえ、それ以上の感銘を受けました。
「あっ、それから、英語は大事ですよ! 僕も中高時代、あまり勉強していませんでしたが、後悔しました。世界で活躍するには、やっぱり英語です。人生いつ何時英語が必要になるか分かりません! その時になってからでは遅いので、是非とも今から英語をしっかり勉強しておいてください!」これもニュアンスですが、わざわざ在校生に向かって、強調されたので、同じ勉強中の皆さんにも、是非とも付け加えておきます。
後日、感銘を受けた山本選手の事、もう一度調べ直しました。朝日新聞DIGITALチャレンジドにとても素敵な一瞬が掲載されていました。転載させていただきます。