朝礼講話 10月20日(月)
- 公開日
- 2014/10/20
- 更新日
- 2014/10/20
山崎校長は絶好調
金曜日の産経新聞に「失神ゲーム中3数人逮捕」という記事が大きく掲載されていました。
胸を強く圧迫して気を失わせるという「失神ゲーム」という遊びは、「気絶ゲーム」とも言われて昔から遊び感覚で行われてきたのですが、多くの死亡例があり極めて危険だということで、数人が逮捕されたという記事でした。
だいぶ前になりますが、ある中学校で男子生徒数人がふざけ合って、体をぶつけたり、軽く相手をつついたりしていました。
みんなの中でもある風景ですね。
ところが、そのうちの二人が次第に本気になってきて、一人の生徒がもう一人の生徒の胸を殴りました。
殴ったというより、強く突いた感じです。
叩かれた生徒は、その場にうずくまりました。
周りの生徒は「演技するな」とはやし立てていたのですが、その生徒の顔がみるみる白くなっていくのを見て、あわてて先生に連絡し、駆けつけた先生が保健室に運び、救急車を呼んだものの、救急車の中で死亡が確認されるということがありました。
皆さんは「心臓しんとう」という言葉を知っていますか。「しんとう」(震盪)は漢字書くとすごく難しいですが、成長過程にある18歳ぐらいまでの子どもならば、誰にでも起こり得る可能性があることです。
胸の骨が完全にできていないので、胸に衝撃が加わると直接その衝撃が心臓に伝わり、心臓がけいれんをおこし(心室細動と言います)、十分な血液を脳や全身に送ることができなくなっている状態のことです。
この心室細動が起こった時には、すぐに心肺蘇生を行い、AEDによる処置を行わなければ救命できません。
みんなも夏の登校日に消防局で訓練をやりましたし、管理作業員室の横にAEDが設置してあります。
ここまでお話をすると、この「失神ゲーム」がいかに危険な行為かがわかると思います。
命にかかわることですので、絶対にまねをすることのないようにしてほしいと思います。
10月は統計上事故の多い月です。けがをしている人が何人かいますが、十分に気をつけるとともに、心を落ち着けて行動するようにしてほしいと思います。
正しい行動や判断をするという「正しい」という漢字を思い浮かべてほしいと思います。
「一」の下に「止まる」と書きますね。
これは、正しい判断をするためには、一度止まって考えてなさいということです。
覚えておいてほしいと思います。