朝礼講話 11月11日(火)
- 公開日
- 2014/11/11
- 更新日
- 2014/11/11
山崎校長は絶好調
朝夕、ぐっと秋めいてきました。
朝礼台の上から見ると、マスクをしている人が多く見受けられます。
インフルエンザのはやる季節でもあります。
3年生は受験の時にインフルエンザにかかっては大変です。
早めの予防接種を心がけてほしいと思います。
先日、「ノミのジャンプ」という話を読みました。
ノミを見ること自体なくなりましたが、イメージとしてはどんな昆虫かわかりますね。
ノミは数ミリほどの体長しかありませんが、体長の約60倍の高さまでジャンプする力を持っているそうです。
皆さんでいえば、身長160cmの人がその60倍ですから、約96mの高さまで飛べるということです。
このノミを小さなふたのついた瓶の中に入れます。
すると、ノミは外に出ようとして瓶の中でジャンプします。しかし、ふたにぶつかってしまいます。
そうすると、何度もぶつかるうちにあきらめてジャンプする力をおさえて、ふたにぶつからない程度にしか飛ばなくなるそうです。
同じように、カマスという魚を水槽に入れます。
このカマスという魚は素早い動きで餌の小魚をとることで知られています。
このカマスの入った水槽を透明な板で仕切り、カマスのいる反対側の水槽にえさになる小魚を入れます。
カマスは餌を食べようとして、何度も透明の板にぶつかります。
そして、ノミと同じようにあきらめて、透明の板にぶつからなくなります。
ふたにぶつからない程度に飛ばなくなった時にふたを外します。
ノミはどんな行動をとると思いますか。
ふたが無くなって、もともと持っている力を出せば外に出られるのに、ふたにぶつからない程度にしか飛ばなくなるのだそうです。
同じように、カマスの入った水槽の透明の板を外します。
大好物のえさがあるのに、カマスはえさをとりにいきません。
どうしてなのでしょう。
これは、自分が努力しても結果に結びつかない状況が続くと「何をしても無駄だ」という無力感を学んでしまうというものです。
簡単に言うとあきらめてしまうのです。
ノミはあきらめてしまっているので、もう一度思い切ってチャレンジすれば簡単に逃げ出せるのに、それをしないのです。
皆さんはどうでしょう。「どうせ私は…」とか、「努力しても無駄…」「私には無理…」とかいって、最初からあきらめていませんか。
皆さんがこれから生きていく人生にはいくつもの壁があります。
でも、あきらめずに努力を続けていると、壁が消えたり、自然に乗り越えたりできるものです。
この時に人間は人として大きく成長します。
あきらめた時点で成長は止まってしまいます。
自分なりに頑張っていると思っているのにうまくいかないことが続くと、「どうせ私は…」とか、「努力しても無駄…」「私には無理…」という気持ちになりがちです。
頑張るのみ!
そういう時こそ、このノミとカマスの話を思い出して、あきらめない心をもって頑張ってほしいと思います。