終業式講話 12月25日(木)
- 公開日
- 2014/12/25
- 更新日
- 2014/12/25
山崎校長は絶好調
今日で2学期が終了します。
1番長い学期でしたが、落ち着いて振り返ってみて自分の成長が感じられるでしょうか。
身体は努力しないでも、勝手に成長していきますが、心や学力はそうはいきません。
新年を迎えるにあたって、しっかりと自分自身を見つめ、2学期を、そして、この1年間を振り返ってみてほしいと思います。
このように、生活にけじめをつけられるのは人間だけです。
動物には、年末年始は関係ありません。
これは、人間のすばらしい知恵とも言えます。
時間は止まることなく連続して流れています。
その連続で流れる時間を区切るのが、年が変わる、つまり新年ということです。
木にできる年輪にも似ていると言えます。
人間は、このように流れ続ける時間に区切りをつけ。
その機会に謙虚に自分自身を振り返り、改めることは改め、新たな目標を立てることで自己を向上させてきたわけです。
23日の祝日の日に家の片づけをしていたのですが、昔、先生がもう少し若い頃、絵本を読むというか、眺めるのがすきな時があって、その時に見ていた絵本が出てきました。
みんなは、自分が好きな絵本はありますか。
先生の目にとまったのは「花咲き山」という絵本でした。片づけをしていたのですが、手が止まってしまい、久しぶりに読んでみました。
内容を少し紹介したいと思います。
アヤという女の子が主人公です。
あるとき、山に山菜を採りに行ったアヤは道に迷ってしまい、奥深い山の中にあるある家の前に着きます。
その家の周りにはたくさんのきれいな花が咲いていました。
アヤがその美しい花を眺めていると、家の中からみんなに恐れられている山姥がでてきました。
(山姥というのは、昔話に出てくる、奥深い山に住んでいる女の怪物です)
びっくりしたアヤに山姥はやさしくこんな話をしました。
「ここに咲いている花はな、山のふもとにある村の人が優しいことを一つした時に一つ咲くのじゃ。アヤ、お前の足もとにあるその赤い花。それは、お前が昨日咲かせた花じゃ。」
「えっ」と驚くアヤに山姥は続けて、「昨日、妹のソヨが母親に祭に着ていく着物がほしいとだだをこねただろう。
そのとき、お前は、本当は自分も新しい着物が欲しかったのに、私はいらないから妹に買ってあげてと言った。
二人分の着物を買うお金がなかった母親はほっとし、妹も喜んだ。お前はつらい思いを我慢した。
そして、この赤い花が咲いた。この赤い花は、どの着物よりも美しい」
村に戻ったアヤは、この話をしますが誰も信じてくれませんでした。
そこで、次の日にもう一度山に行きましたが、もう山姥の姿はありませんでした。
アヤは、それから優しいことをしたとき「今、きっと花咲き山に花が咲いた」と思うようになったという話です。
最初に、2学期をそして1年間を振り返ろうという話をしました。
皆さんは、この1年間に何本の花を花咲き山に咲かせましたか。
優しい気持ちを持つということも、とても大切なことだと思います。
また、今こうして終業式を迎えられるのも、家の人や先生方をはじめ、いろんな人のおかげです。
そういう感謝の気持ちも持ってほしいと思います。
2学期はインフルエンザも流行しました。健康管理にも十分気をつけてほしいと思います。
3年生の皆さんは、いよいよ進路を決める時期がやってきました。しっかり頑張ってください。