学校日記

朝礼講話 1月26日(月)

公開日
2015/01/26
更新日
2015/01/26

山崎校長は絶好調

先週は1年生の百人一首大会が開催されました。

私は、3年生のみんなと面接の練習をしていて参加できませんでしたが、ホームページに掲載された様子を見ると、楽しい中にも有意義な大会であったことがよくわかります。

さて、そんな百人一首の中にも歌が入っている、清少納言という人がいます。

彼女は、平安時代に枕草子という随筆を残していますが、その第一段に、春夏秋冬の季節の中で、一番良いという時間帯を書いています。

「春はあけぼの。夏は夜。秋は夕暮れ。」

「冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにあらず。霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭もてわたるもいとつきづきし、昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も白き灰がちになりて、わろし」

(冬は早朝がよい。雪が降っている朝は言うまでもなく、霜が大変白い朝も、またそうでなくても、非常に寒い朝に火などを急いでおこして、炭を持って運びまわるのも、大変似つかわしい。昼になって、寒さがゆるんでくると、火桶の火も白い灰がちになってよくない)

よく知られた部分です。

地球温暖化の影響かもしれませんが、大阪市内で雪が降るということはめったになくなりました。

霜が張るということも見られなくなり、気温以外に冬を具体的に実感することはかなり少なくなりました。

この第一段で、「春はあけぼの。夏は夜。秋は夕暮れ。」は今の我々でもわかるような気がします。

しかし、暖房は火鉢の炭ぐらいしかなく、暖かい肌着もなく、隙間風だらけの寝殿造りの建物、そして、盆地で冬は非常に寒い京都で、約千年前に清少納言が冬で一番良い(をかし)時間帯は「つとめて(早朝)」と言ったのでしょう。

いつの季節でも一番気温が低くなるのは早朝です。

「冬は寒い、寒いから冬でしょ」と清少納言は言っているような気がします。

寒さで身が引き締まる感覚や緊張感が好きだったのかもしれません。

今が1年間で最も寒い時期です。

「寒い、寒い」閉じこもっていないで、何かしら冬を感じることを見つけられる感受性も持ってほしいと思います。

3年生の皆さんは私立高校を受験する人はいよいよ明日が出願です。

本番が近づいてきました。

自分の進路を自分の手で勝ち取る時期に来ました。寒さに負けず日々頑張ってください。