明仁 二三雄さん(大阪大空襲の体験を語る会)からのメッセージ
- 公開日
- 2013/08/08
- 更新日
- 2013/08/08
学校生活・行事
わたしが6年生の昭和20年3月13日の夜
大阪は大空襲で一面焼け野原になった。
編隊を組み やって来たB29
雨あられのごとくに、落とされた焼夷弾。
真夜中 真っ赤に燃える 火の中を
私は逃げた 逃げまくった。
大きな火の粉が飛んで来る、
倒れた人、真っ黒に焼けた人を よけながら、
火もおさまりかけた頃 黒い雨が降ってきた。
トボトボと もときた道へと引き換えし始めた
黒い雨をあびながら。
まるでシルエットの絵のようだった。
やがて東の空が白み始めた頃 街は無くなっていた。
今 平和な時代に生きている みんなに
再び こんな体験をさせたくない。
戦争 これはぜったいにしてはいけない。
いつまでも 平和な世の中で あってほしいと願う。
こんな体験をしたことを 心に留めてほしいと願いつつ。
明仁 二三雄(大阪大空襲の体験を語る会)