3学期 始業式講話 1月7日(火)
- 公開日
- 2014/01/07
- 更新日
- 2014/01/07
山崎校長は絶好調
改めまして、新年あけましておめでとうございます。
「一年の計は元旦にあり」と言いますが、皆さん一人一人が新年の決意を新たにしたことでしょう。
2学期の終業式の話で、区切りをつけて、目標を設定しそれに向かって努力していくことは、人間にしかできないこと、お菓子屋さんがおいしいと言われ続けるために、絶えず味の工夫を続けていること、山中伸弥教授がノーベル賞授賞式の次の日の色紙に「初心」と書かれたことなどを紹介しました。
この1年間、皆さんには平等に時間が与えられています。
目標に向かって時間をどう使うかは自分自身にかかっています。
三日坊主とならないよう、新年の決意をしっかりと胸に頑張ってほしいと思います。
さて、この冬休みに宮本延春(まさはる)という人の書いた『オール1の落ちこぼれ、教師になる』という本を読みました。
2006年に出版された少し古い本です。
「落ちこぼれ」という言い方は好きではありませんが、本の題名ですから許してください。
著者の宮本さんは1969年愛知県生まれです。
小学校3年生頃から、勉強ができないことや体が小さかったこともあって、いじめられていました。
中学校1年生の時の通知票は「オール1」、中学校最後は、技術家庭と音楽が2、後は全て1だったそうです。
書ける漢字は自分の名前のみ、英語の単語はbookだけ、九九は2の段までしか言えなかったそうです。
このような成績でしたから、高校進学はせずに大工の見習いになりましたが、その厳しさに耐えられず、2年でやめてしまいました。
その間、お母さん、お父さんが続い亡くなられ、18歳で天涯孤独になり、しばらくフリーターをしていたそうです。
23歳の時、たまたまNHKの番組でアインシュタインを特集した放送を見て、物理学に興味を持ち、また、当時交際していた彼女の勧めもあり、小学校の算数ドリルから勉強を始めます。
そして、24歳の時に定時制高校に入学し、そこで勉強のおもしろさに気付き猛勉強をして、3年後には名古屋大学理学部物理学科に合格。最終的には大学院にまで進学して、現在は高等学校の先生をされています。
このような経験から、『オール1の落ちこぼれ、教師になる』を始め、いくつかの本を書かれていますが、なぜ、オール1から大学院まで進学し高校の先生になれたか、
何点かポイントになることがかかれていました。
一つは、目標を持ち、それに向かって努力したこと、二つ目には、勉強しようという強い意志を持ったことが、高い集中力を生んだこと、三つ目には、勉強するということを継続したことがあげられると思います。
目標が努力を生み、強い意志が集中力を生み、継続が奇跡を生みます。
目標に向かって頑張ることの大切さを繰り返しお話ししていますが、ぜひ、参考にしてほしいと思います。
この『オール1の落ちこぼれ、教師になる』は漫画にもなっていますから、興味のある人は、読んでみてください。
「一月はいく、二月はにげる、三月はさる」と言われます。
時間が過ぎるのが早く感じられるということです。
3学期はあっという間に過ぎてしまいます。
3年生はいよいよ自分の進路の決定に向けて全力を尽くす時がきました。
2年生、1年生はそれぞれの学年のまとめの時期です。
一日一日を大切に、次のステップに向けて充実した3学期にしてほしいと思います。
以上で始業式の話を終わります。