学校日記

第67回 卒業式 3月14日(金)

公開日
2014/03/14
更新日
2014/03/14

山崎校長は絶好調

大阪市立 西中学校

第67回 卒業証書授与式 学校長式辞

学校の桜のつぼみが大きく膨らみ、躍動する春の息吹を感じる頃になりました。

卒業生のみなさん、卒業おめでとう。

三年間の学業を終え、本校を巣立っていく皆さんに、心からお祝いを述べたいと思います。

また、本日、御来賓としてご臨席をたまわり、ご光彩を添えていただきました、大阪市会議員 永井 啓介 (ながい けいすけ)様、西区役所市民協働課長 吉田 眞久(まさひさ) 様、本校前校長 東尾登志子 様 をはじめといたしまして、小学校の校長先生方や地域で大変お世話になっております皆様方には、公私何かとお忙しいところ、卒業生の祝福にご列席を賜り、本当にありがとうございます。

高いところからではございますが、厚くお礼申しあげます。

本当に、ありがとうございます。

さて、卒業生の皆さん、私は今、皆さん一人ひとりに卒業証書を手渡しました。

この卒業証書は、中学校の卒業だけでなく、九年間の義務教育を修了した証でもあります。

この一枚の卒業証書の意味をしっかりと受け止めてほしいと思います。

今、皆さんの心の中には中学校三年間の、楽しかったこと、辛かったこと、感動したことなどたくさんの思い出が走馬灯のようによみがえっていることだろうと思います。

今日の卒業式は本校を巣立っていく日であると同時に、新たな旅立ちの日でもあります。

過ぎ去った三年間を静かに振り返り、これからの旅立ちに思いと覚悟を新たにする、これが本日の卒業式の意義です。

皆さんとは、二年間のお付き合いでしたが、この二年間、さまざまな場面で皆さんの一生懸命がんばる姿を見せてもらい、多くの場面で感動させてもらいました。

修学旅行での平和学習や、いっしょにとりくんだ「ほんなもん体験」は、本当に楽しい思い出です。

また、体育大会での力を出し切り、一丸となった組体操や、練習を重ねた文化祭での「クラス発表」など、多くの場面で皆さんが頑張って取り組み、やりきった後の達成感みなぎる姿も見せてもらいました。

その時々の感動は今でも私の心に残っています。

皆さんは、共に手をとりあい、心を一つにしてやれば、すばらしいものができるということを実際に示してくれました。

中学校三年間で大きく成長した皆さんに「おめでとう」という気持ちと「ありがとう」という気持ちで胸がいっぱいです。

さて、昨今の社会情勢に目を向けてみますと、「物が栄えて、心が滅んでいる」のではないかと思われるような凶悪な事件や、倫理観が欠如していると言わざるを得ないような出来事が多く心が痛みます。

先行き不透明で不安な材料も多く、これから皆さんの歩いていく道は決して平坦な道ばかりではないと思います。

そのような中、まだまだ迷いながらも自分の進む道を探していかなければなりません。

そこで、卒業生の皆さんの新たな出発へのはなむけとして、これからも大切にしてほしい「い」で始まる言葉を三つ贈りたいと思います。

一つ目は、「いのち」です。

たった一つしかないかけがえのない自分の命、たった一人しかいない自分、たった一度しかない自分の人生です。

皆さんは、これからの人生の中でさまざまな困難にぶち当たることもあると思います。

熱意や努力だけでは、どうにもならないことに出くわすこともあると思います。

しかし、生きていれば、家族や、先生、先輩、後輩といった仲間とともにさまざまな経験が積み重ねられることによって、自分の夢や希望をかなえることにつながっていきます。

東日本大震災から三年、この間のさまざまな報道に触れるたび、この思いを強く持ちます。

どんなことがあっても、自分の命は守り、生きることのすばらしさ、生きていることの喜びをしっかり味わって、自分らしくたくましく生きていってほしいと思います。

二つ目は「いし」です。

意志とは、物事を成し遂げようとする心の働きです。

人は誰でも、よくなりたい、自分の可能性を試したい、自分の能力を最大限に伸ばしたいという願いを持っています。

これらの願いを実現させるためには、自ら目標を立てて、強い意志を持って自ら考え努力することが大切です。

しっかりとした目標を持ち、その目標に向かって、強い意志を持って、日々頑張ってください。

三つ目は「いま」です。

過ぎ去ったことはくよくよしていても、どうにもなりません。

将来のことをくよくよ考えていても不安になるばかりです。

大切なのは、今、この時です。

今、この時を真剣に一生懸命生きること、できることを精一杯取り組むことが大切です。

今というこの時は、二度と帰ってきません。

よく、皆さんにお話ししたように一日一日を大切に、「今、頑張らねば、いつがんばる」という気持ちを持って、自分自身を成長させてほしいと思います。

改めまして、ご列席いただきました保護者の皆様、お子様のご卒業おめでとうございます。

人生で最も多感で、しかも著しい成長期にあるお子様がこうして卒業の慶びの日を迎えられましたことは、感慨もひとしおのこととご拝察申し上げます。

子どもたちは、これから親元を離れ巣立ちの季節を迎えます。

手を離しても目を離すことなく、いつまでも深い愛情で見守ってあげていただきたいと思います。

最後に、本校の教育に対しましてご理解とお力添えを賜りましたことに、心からお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

ご来賓の皆様をはじめと致しまして、本校にお寄せいただいた数々のご支援とご協力に感謝いたしますとともに、卒業生の皆さんの限りない前途を祝して式辞と致します。

平成26年 3月14日

大阪市立 西中学校 
校長 山崎 英志





素晴らしい卒業式をありがとうございました。