学校日記

朝礼講話 6月23日(月)

公開日
2014/06/23
更新日
2014/06/23

山崎校長は絶好調

サッカーのワールドカップブラジル大会が行われています。

残念ながら、日本チームは金曜日にギリシャと引き分けて、決勝トーナメントへの自力進出はできなくなるという厳しい状況になっています。

そんな中で、日本の数百人のサポーターが試合後、スタンドのごみを拾って、応援で使った「サムライブルー」のポリ袋に入れて、持って帰ったことが、インターネットで紹介され、世界中から賞賛の声が相次いでいるそうです。

私たちに「来た時よりも美しく」という言葉がしっかりと息づいている証拠だと思います。

みんなが毎日取り組んでいる清掃活動はどうでしょうか。

以前、何度もオリンピックに出場する選手を育てた水泳のコーチの話を聞いたことがあります。

練習を積んでもなかなか成果が上がらない時に、ある先輩のコーチから

「練習も大切だが、心を磨くことも大事だ」

と言われ、選手をお寺に連れて行き、座禅をさせたそうです。

座禅を組んで心を磨けば、きっと練習の成果が上がると思って真剣に取り組んでいたそうです。

取り組み始めて4日目。そのお寺の最もえらいお坊さんが帰って来られたそうです。

さっそく、そのコーチは

「心を磨くために座禅を組ませてもらっています」

と挨拶に行きました。

すると、その偉いお坊さんは

「無駄なことはやめなさい。1週間、1カ月座禅を組んだところで、心が磨けるものではありません。見えない心を磨くには見えるものを磨きなさい」

と言って、

「この選手たちは、掃除をしていますか」

と聞かれたそうです。

実際には、オリンピックを目指す選手たちですから、掃除はいわゆる2軍の選手たちがやっていました。

それを聞くと、そのお坊さんは

「それが間違いなのです。座禅などやめて、この選手たちに徹底的に掃除をさせなさい。掃除をすれば、心がすがすがしくなる。特に、人が嫌がるところを掃除すれば、心が磨かれる」

とおっしゃったそうです。

その後、そのコーチは方針を変えて、一流選手こそ人より早く来て徹底的に清掃させるように方針を変え、その結果、当初文句を言っていた選手たちも、日が経つにつれ、気分がすかすがしくなり、練習にも身が入り、試合で自分の力を存分に発揮できるようになっていったそうです。

たかが、掃除。されど、掃除です。

今一度、自分の掃除に対する態度を見直し、心を磨いてほしいと思います。