【図書室のススメ】 又吉直樹『花火』
- 公開日
- 2020/05/21
- 更新日
- 2020/05/21
お知らせ
登校日が始まりましたね。2年生は、次回の登校日から図書室を使うクラスが出てきますね。私は図書室や本屋さんの匂いが好きです。特に雨の日の図書室。
さて、たくさんの中から気にいる本を見つけるのはけっこう難しいものです。が、みなさんは、どのように本を選びますか? 昔アルバイトをしていた本屋の店長さんがおっしゃっていたことですが、本を買うかどうかは、90%以上本のタイトルで決まるそうです。
だからでしょうか? 確かに「君の膵臓を食べたい」なんかは、目を惹くタイトルでしたね。 しかし、今回おすすめするのは「君の膵臓を食べたい」とほぼ同時期に発売された小説「花火」です。お笑い芸人の又吉直樹さんが書いた小説ですが、全部で130ページほどの中編小説になっていて、ボリューム的にも、文章的にも読みやすいものになっています。お笑い芸人という日常的だけど、どんな生活をしているのかちょっと想像できない人たちの日常が書かれていて、「舞台にどのような気持ちで立っているのか」や「その仕事を続ける苦しみ」が伝わります。
映画化やドラマ化、舞台化もされた作品です。読んでみる前と後では、お笑い番組の見方が変わるかもしれません。