学校日記

道徳の授業【1月21日】

公開日
2014/01/21
更新日
2014/01/21

お知らせ

3年生は、
来週28日(火)から学年末テストが行われるため
今日からテスト一週間前となりました。

予定は、

28日【火】数・理・音
29日【水】英・国・技家
30日【木】社・保体

となっています。

港南中学校で受ける最後のテストとなります。

最後までがんばって欲しいと思います。

今日は、学年末テストのテスト範囲のプリントを渡して
自習を数クラスで行ったのですが、
どこのクラスもみんな真剣に勉強をしていました。

黙々と机に向かって勉強している姿は本当にかっこよかったです。



さて、
今日は先週の金曜日の5時間目に行った
「道徳の授業」を少し紹介したいと思います。


港南中学校では5年ほど前から受験を控えたこの時期に
ある道徳の授業を行っています。
それは、【手紙 〜拝啓 十五の君へ〜】という道徳です。

タイトルを見ていただいて気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、
アンジェラアキさんの歌う【手紙】という曲を使った道徳です。


【手紙】は平成20年度のNHK全国学校音楽コンクール中学の部の課題曲です。


なぜアンジェラさんが【手紙】という曲を作ったかについて
『拝啓十五の君へ—アンジェラ・アキと中学生たち』
という本の中に書かれています。

それによりますと、ある日母親から一通の手紙が届きました。

その手紙は
10代の時にアンジェラさん本人が書いた手紙で、
自分が30歳になったら自分に渡して欲しいと
母親にお願いしていたそうです。

その手紙を読み返すと、
当時の悩みがつづられており、
30歳になったアンジェラさんにとっては相手の顔も思い出せないほどの
たわいもない内容だったのです。

しかし、
当時のアンジェラさんはそのたわいもない内容に苦しんでいました。

文中の言葉を借りると、

10代の自分をこんなに苦しめていた問題も、

時間が経てば大したことじゃなくなることがわかっていたら。

どんな悩みにぶち当たっても
「大丈夫。未来にはきっと大したことじゃなくなっている」と
自分に言ってあげることができたはず。

そして、もっと自分を信じてあげることができたはず。

そう思ったのです。



こんないきさつから、曲【手紙】が誕生しました。


道徳を行うにあたって単純に文章を読むだけではインパクトがないと考え、
学年の先生たちでこの文章を朗読をすることにしました。

当然、
担任の先生は教室で授業をしなければいけないため、
それぞれの分担を決めて録音することにしました。


突然お願いしたにもかかわらず学年の先生が協力してくださって、
アンジェラさんの『手紙に書いた思い』という
文章を朗読したCDができあがりました。


そんな中、金曜日の5時間目本番当日。

各クラスに
DJ桶谷先生(文化祭の全体合唱の時などに今までに何度か登場)の声が
スピーカーからひびきました。

最初に、
アンジェラアキさんの『手紙』が1番だけ流れ、
なぜこの『手紙』が作られたかというプリント【写真1枚目】が配布されました。


そして、
DJ桶谷先生が朗読をはじめたのですが、
途中で学年の先生方の声にどんどん切り替わっていくと、
教室が少しざわざわしました。
そして、
なんとも言えないニンマリとした顔をしている生徒が多くいました。


最後に、もう一度『手紙』が1番から最後まで流れました。

一人一人プリントに書かれた歌詞を見ながら真剣に歌を聞いていました。

今の自分と歌詞を重ね合わせている生徒が多かったように思います。


15歳という本当に多感な時期を過ごし、
受験という困難に直面し、
不安な毎日を過ごしている

50期生にとって、
アンジェラさんの『手紙』の歌詞はみんなの心に響いたようです。

歌を聴き終わって、
『先生、卒業式の歌アンジェラアキの【手紙】にしよう!!』と
言っている生徒が何人かいました。

そして、担任の先生から手紙が配られました。


今の自分の思いを書いてみてほしい。

この手紙を返却するのは、3月13日【木】の最後の学活。

卒業式前日の自分にあてたメッセージでもかまわない。

今の自分の素直を思いをぶつけてほしい。

誰も見れないように、みんなが手紙を書いたらホッチキスでこの封筒をとめるよ。

では、書いてみようか?

と言うと、どの生徒もすごい勢いで手紙を書き始めました。

残り時間は30分ほどあったのですが、
シーンとした中で黙々とペンを走らせていました。【写真2枚目】

その30分の間に担任の先生も手紙を書いていたようです。

そして、最終的には各クラス封筒に自分の手紙をいれました。【写真3枚目】



いよいよ卒業式が近付いてきましたね。

後悔のないように【今】を精一杯がんばってほしいと思います!!



卒業式まで52日
私学入試まで20日
公立前期まで30日
公立後期まで50日