学校日記

全校集会 5.11 「いじめ・いのちの大切について考える日」

公開日
2026/05/11
更新日
2026/05/11

お知らせ

今日は「いじめ・いのちの大切について考える日」の全校集会でした。

校長先生からのお話がありました。


皆さん、おはようございます。


今日は「いじめ・いのちの大切さについて考える日」です。こうして皆さんの顔を見ていると、穏やかな朝の風景に見えます。しかし、私たちの目に見えないところで、誰かが心に深い傷を負い、学校に来るのが辛いと感じているかもしれません。今日は、そんな「目に見えない痛み」について、皆さんにお話をします。


校長の話というと、いつもは「夢を持とう」とか「勉強を頑張ろう」といった前向きな話が多いですが、今日は少し、人間の「弱さ」や「残酷さ」についても触れなければなりません。


まず皆さんに問いかけたいことがあります。

皆さんの周りで、**「あれは、いじめじゃなくて『いじり』だよ」「あいつも笑っていたから大丈夫だよ」**という言葉を聞いたことはありませんか? あるいは、自分自身がそう言ったことはありませんか?


実は、この「いじり」という言葉ほど、残酷で便利な言葉はありません。

「いじり」と言ってしまえば、相手を傷つけた側は「悪気はなかった」「場を盛り上げようとしただけだ」と、自分の罪悪感から逃げることができます。


しかし、考えてみてください。

笑っている本人の心の中が、本当に笑っているかなんて、誰にわかるのでしょうか。

皆さんも経験があるはずです。本当は嫌なのに、その場の空気を壊したくなくて、無理に笑って合わせたことが。 

「相手が笑っていること」は、「傷ついていないこと」の証明にはなりません。


プロのお笑い芸人さんは、信頼関係と高度な技術の上で「いじり」を成立させています。しかし、私たちはプロではありません。そして、学校はバラエティ番組のセットではありません。誰かの欠点や失敗を笑いのネタにすることは、その人の尊厳を削り取ることと同じです。


次に、いじめの構造について話をします。

いじめは、「加害者」と「被害者」だけで起きるものではありません。そこには必ず**「観客」と「傍観者」**が存在します。


周りで笑いながら見ている「観客」。

「自分には関係ない」と見て見ぬふりをする「傍観者」。


実は、いじめをエスカレートさせるのは、加害者本人の攻撃性よりも、周りの「笑い」や「無関心」です。加害者は、周りが笑うことで「自分は面白いことをしている」「自分は認められている」と勘違いしてしまいます。


厳しい言い方をしますが、いじめを見て笑っている人は、いじめている人と同罪です。

そして、見て見ぬふりをすることも、いじめを認めていることと同じになってしまいます。


とはいえ、「やめろよ!」と正義のヒーローのように立ち向かうのは、とても勇気がいることです。怖いですよね。 

自分も標的にされるかもしれない。その恐怖は、私もよくわかります。


でも、方法はいろいろあります。

直接言えなくても、その場から離れる。笑わない。後で「さっきのはひどかったね」と声をかける。あるいは、先生や大人にこっそり伝える。

皆さんが「観客」であることをやめたとき、いじめの舞台は崩れ去ります。


今の時代、いじめは教室の中だけではありません。SNSという、24時間、どこまでも追いかけてくる場所でも起こります。


文字だけのコミュニケーションは、感情が伝わりにくいものです。

軽い気持ちで送った「死ねばいいのに」という言葉や、グループ外し。

それらは、物理的な暴力よりも深く、長く、相手の心を蝕みます。

スマホの画面の向こう側にいるのは、血の通った人間です。自分がその言葉を投げかけられたら、夜、一人で布団の中でどんな気持ちになるか。


「送信」ボタンを押す前の、たった1秒の想像力。

その1秒が、一人の人生を壊すか、守るかの境目になります。


最後に、皆さんに約束してほしいことがあります。


この学校は、皆さんが「学ぶ場所」であると同時に、**「安心して過ごせる場所」**でなければなりません。

自分の個性が否定されず、失敗しても笑われず、誰の目も気にせずに深呼吸ができる場所。それが学校のあるべき姿です。


もし今、苦しんでいる人がいたら、どうか覚えておいてください。

君は一人ではありません。この学校の先生たちは、全力で君を守ります。

「逃げる」ことは恥ずかしいことではありません。自分を守るための、最も勇敢な選択です。いつでも、どんな小さなことでも、私たちに話してください。


そして、周りの皆さん。

皆さんの周りに、昨日より少し元気がない友達はいませんか?

いつもより口数が少ない人はいませんか?

皆さんの「想像力」をはたらかせ、苦しんでいる人に声をかけてあげてください。


いじめをゼロにすることは、言葉で言うほど簡単ではないかもしれません。

でも、一人ひとりが「自分がされたら嫌なことはしない」「嫌なことには加担しない」というシンプルなルールを守るだけで、この学校は劇的に変わります。


今日、6限目の道徳では、「いじめについて」ぜひ、しっかりと考えてください。


皆さんが、「いじめについて」誠実に考え行動してくれることをお願いして、わたくしの話を終わります。


とのお話でした。


次に、生徒会からのお話でした。


今週は避難訓練があります。

避難訓練の時は、先生の指示をしっかり聞いて、すばやく行動しましょう。

災害はいつ来るか分からないので、災害が来た時のためにも、全力で取り組みましょう。


今日は校長先生からのお話も、生徒会からのお話も、「いのち」にかかわる話でした。

それらを踏まえて、今日の6限目の道徳でもしっかり考える時間にしましょう。