長崎原爆の日
- 公開日
- 2019/08/09
- 更新日
- 2019/08/09
できごと
今日8月9日は長崎原爆の日。
幾千の人の手足がふきとび
腸わたが流れ出て
人の体にうじ虫がわいた
息ある者は肉親をさがしもとめて
死がいを見つけ そして焼いた
人間を焼く煙が立ちのぼり
罪なき人の血が流れて浦上川を赤くそめた
ケロイドだけを残してやっと戦争が終わった
だけど……
父も母も もういない
兄も妹ももどってはこない
人は忘れやすく弱いものだから
あやまちをくり返す
だけど……
このことだけは忘れてはならない
このことだけはくり返してはならない
どんなことがあっても……
これは、1945年8月9日午前11時2分、17歳の時に原子爆弾により家族を失い、自らも大けがを負った女性がつづった詩です。
自分だけではなく、世界の誰にも、二度とこの経験をさせてはならない、という強い思いが込められています。
原爆は「人の手」によってつくられ、「人の上」に落とされました。
だからこそ「人の意志」によって、無くすことができます。
そして、その意志が生まれる場所は、間違いなく、私たち一人ひとりの心の中です。
私たち一人ひとりの力は微力であっても、決して無力ではありません。
人と人との信頼関係。
国を超えての信頼関係。
小さな信頼の積み重ねがやがて大きな力となります。
戦争が何をもたらしたのかを知ることは、平和を作る大切な一歩です。
平和のために私たちができること。
諦めず、無関心にならず、人の痛みがわかることの大切さを知り、心に平和の種を植えましょう。