”高津の礎(いしずえ)” 其の十三
- 公開日
- 2016/12/19
- 更新日
- 2016/12/19
お知らせ
陶板 「樹」
校長室の壁には、其の十二で紹介した「淡交」の額以外に信楽焼きで作られた「樹」という文字の陶板がかけられています。作者は「淡交」と同じ榊莫山先生です。榊莫山先生は、「樹」、「女」、「土」などの漢字一文字を大胆に扱った作品を経て、1970年代後半から自身の詩・書・画による作品を発表します。この陶板「樹」もその一つではないでしょうか。こうした作品によって、榊莫山先生は現代の文人と称されて、おおらかでユーモラスな風貌とともに多くの人々から支持されました。
この陶板が収められている額の裏には、次のように記されています。
榊 莫山 作 陶板 「樹」
古代中国で「樹」は、草木を植えることであった。大地に根をはりながら、木々は歳月とともに年輪をかさね、天に向かって大木となる。それもまた「樹」である。新校舎の完成と創立三十周年を祝って、この「樹」をテーマに、記念の陶板を作った。
昭和五十七年十月吉日