学校日記

全校朝会 〜中学校

公開日
2021/06/14
更新日
2021/06/14

The Leader in Me 〜 7つの習慣

 ピザを3人で食べるとします。自分はとてもお腹が空いていて、そしてピザが大好物です。ピザが届きました。全部一人で食べたい!と思っても、3人で食べるんですから切り分けて食べますね。
 これは一番単純な分配分割です。
この3人の関係ではなく、ピザ屋さんと自分達との関係を考えてみましょう。自分たちは「ピザは食べたい」「ピザを食べて空腹を満たしたい」「おいしい」。ピザ屋さんは「ピザが売れた、儲かった」「おいしいと言っていただいた」。この関係もお互いに得るものがありますね。

 ある学年で、漫才を教材に取り入れている教科があると聞きました。漫才コンビってボケが居て突っ込みが居ますね。会話の中でボケる、それにタイミングよく突っ込む。この間合いが相乗効果でテンポよく進むとどんどん面白くなってきます。では、お客さんとはどうでしょう。先ほどのピザの例のように出演料を手に入れる漫才師。笑いを得るために入場料を支払うお客さん。笑いが取れて漫才技術の向上をしていく漫才師。これもまたお互いを高めあっていますね。

 コンビ同士も、お客さんと漫才師でも、あちらこちらで起きているお互いの高めあい、どんどん良くなっていく工夫がされています。
お客さんの居ない劇場ではどうでしょう。面白いネタをしても誰も笑う相手が居ません。また、お客さんだけ居ても漫才師が居なくては笑えるわけがありませんね。どちらも居るから会場は湧き上がり高めあえるのです。
 さて、スポーツを考えてみましょう。オリンピック。優賞して金メダル取る選手が居れば必ず準優勝して銀メダルの選手もいます。確かに優勝することはそれはそれは素晴らしいこと。その人のやってきた努力がだれよりも優れていた結果ですね。これは事実です。
ですが、準優勝した選手はサボっていたのでしょうか。練習、手を抜いていたのでしょうか。きっと準優勝の選手も一生懸命練習を重ねてきたことでしょう。
お互い高めあっているから素晴らしい記録が出て、優勝した選手も準優勝した選手も、そしてそれを目指した選手全員が素晴らしいのです。

〜互いに高めあうこと。〜
 ちょっと考えてみてください、自分の進路先。あそこの高校は評判が良くないから行きたくない。ではなくて、
 あそこの高校はみんな良い感じだから行きたい、就職率がいいから、良い大学に行けるから、学園祭が楽しそうだから、部活動が強いからなど、様々な評判を評価して決めていきますね。これはね、それぞれの高校の生徒一人ひとりが今置かれた環境の中で努力し工夫し頑張っているからそんな評判が聞こえてくるんです。そして努力をした3年間だからこそ卒業すると、出身高校に誇りが持てるのです。一人ひとりが様々なことに自ら工夫し努力を惜しまず、自らを律し実直に自己を振り返ることで在校生同士が高めあい高校生活の中で考えられないほど伸びていくんです。
 さて、高校の話ではなく、今の自分を考えてみてください。友達が良くないから、環境が整備されていないから、先生が悪い、家が、親が、シャーペンが調子悪いから、、、出来ない理由は簡単に見つかりますね。何かが自分を、そして自分は周囲を高めていますか。 

リーダー・イン・ミー 7つの習慣 
 第4の習慣   【Win−Win を 考える】みんながハッピー。
   「自分も勝って相手も勝つ」互いの高めあい


※6月14日 中学校全校集会 副校長講話より