学校日記

第6の習慣【シナジーを創り出す】 〜小学校全校朝会〜

公開日
2021/07/05
更新日
2021/07/05

The Leader in Me 〜 7つの習慣

第6の習慣【シナジーを創り出す】
力を合わせる。みんなで考えた方がうまくいく。 〜小学校〜

 江戸時代の少し前、毛利元就(もとなり)という武将が、3人の息子たちを呼び集めて話したそうです。3人の息子たちに一本の矢を渡しました。3人ともその矢を折って見せました。次は3人の息子たちに矢を三本渡しました。息子たちは束ねて折ろうとしましたが、折る事ができませんでした。
「一本の矢は簡単に折れるけれど、三本束ねると簡単には折れない。」
「皆が心を一つにすればとても強い力になる。」と教えたそうです。
 助け合い協力し合う。力を合わせる。そんなお話ですね。
 ではこれから皆さんにもやってもらいます。絶対に声を出さないでくださいね。絶対ですよ。 クラスで一人だけ拍手をします。担任の先生ぇ 誰かを指名してくださぁい。はい、すぐ始めますよ。決まりましたか?ではその人だけで「せーの」『パチン』
 次はすべてのクラスのみんなでやりますよ。全員です。用意は良いですか?では「せーの」『パチン』。さてどうでしたか?大きな音はなりましたか?(はい!声は出さない。おしゃべり禁止です。)
 当然手をたたいたみんなの音の分、大きな音はなりますね。でも、なんか楽しくなかったですか?なんかワクワクしませんでしたか?これ「シナジーの始まり」です。初めて聞く言葉ですね。「シナジー」。
 高学年の人は覚えていますか?相乗効果と言います。お互いが持っている力以上の何か不思議な力。
 とても小さいけど、わさわさした気持ち。自分以外の人と同じことをするワクワクした感覚。みんなの手の音より何か大きくなったようなそんな気がする。これから中学校や高校へ行って、そして大人になっていろんなことを話し合ったり決めたりするときには、もっとこんなことを感じるんです。
 一人の力と一人の力を合わせて二人分の力にすること。とても大切な事です。でもやってみると、二人の力だけではなく、別の大きな力みたいなものが湧いて出てくるんです。
 でもね、みんなで拍手をしたとき、おもんない とか しょうもない そんな気持ちの人が教室の中に居たらシナジーは起きないんです。これも不思議ですね。

 一人ひとりの力を合わせると大きな力になる。でもそれ以上に、もっと大きな力を感じることがある。不思議な力。それを感じられるのかどうかは、あなたしだいです。

リーダー・イン・ミー 7つの習慣 第6の習慣
 【シナジーを創り出す】
  「力を合わせる。みんなで考えた方がうまくいく。(相乗効果)」
 ※7月5日 小学校全校朝会 副校長講話より