小学校 全校朝会
- 公開日
- 2023/02/20
- 更新日
- 2023/02/20
学校日誌
まだまだ寒い日が続きいていますが、朝は元気に起きて朝ご飯もきちんと食べて登校できていますか。今日は、日本一修行が厳しいといわれている、福井県にある永平寺というお寺に行ったときに、お寺の中に掲げてあった詩を紹介したいと思います。
永平寺は今から800年ほど前の鎌倉時代に、道元という偉いお坊さん(禅師)によって開かれたお寺で、修行をしているお坊さん(僧侶)も200人もいるほどのお寺です。ついこの前の土曜日に新たに修行に励むお坊さんが入門する上山が始まりました。修行は1年から3年ほどで、朝はこの冬場でも4時半に起き、夏場であれば3時半に起きて修行が始まります。そして、まだなりたての見習いのお坊さんは、さらに2時間前に起きて修行を始めるそうです。今日も2時半に起きて修行が始まっています。朝、昼、晩と合計5時間ほどの座禅もあり、お経を読んだり食事の準備や片付けなどしたりしています。色々な作法や順番も決まっていています。先生が拝観した時は、お坊さんが早歩きで移動し何かを運んでいるのも見かけ、大変さが伺えました。
その永平寺に掲げてあった詩の一つに「履物を揃える」ことについてで、次のように書いてありましたので紹介します。
はきものをそろえると 心もそろう
心がそろうと はきものもそろう
ぬぐときに そろえておくと
はくときに 心がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまってそろえておいてあげよう
そうすればきっと 世界中の人の心がそろうでしょう
道元禅師は、日々の修行の中で「履物を揃える」ということを組み込んでいました。履物を揃えることは、「自分自身を見つめ直す」「自分自身を振り返る」ことにつながります。
この学校にもトイレにスリッパがおいておありますね。前回先生が話をした後に、小学校の先生からもスリッパを揃えましょうという話があったと思います。トイレにも、スリッパをきちんと揃えるように写真が貼ってあったり、テープで四角い枠がつくってあったりしています。トイレを見ると時々揃っていないことがあり、心が乱れているのかと心配になります。次の人のためや、自分自身の心を落ち着かせるためにも気にかけて、スリッパを揃えるようにしてください。もし揃っていなければ、黙ってそろえておいてあげましょう。
また、スリッパは揃っていたら、揃っていなかったら、どのような気持ちになったか、「心がそろう」ということがどういうことなのか、実際にやってみて感じたことを周りの先生も話をしてみてください。
令和5年2月20日(月) 小学校 全校朝会 副校長講話