中学校 全校集会
- 公開日
- 2023/03/06
- 更新日
- 2023/03/06
学校日誌
3本の電線
皆さんは理科の授業で電気を習っていますね。小学校から今も習っているのが電池。つまり直流ですね。そうプラスとマイナスのある電気ですね。
でもコンセントはプラスやマイナスがない、左右どちらに挿してもいいですね。そう交流という電気の種類です。
教室に帰って、おうちに帰ってもいいですが、コンセントの二つの穴、左右の大きさが違うことを見ておいてください。必ず左が大きくなっています。
でね、そのコンセントは何ボルトかご存じですか? ボルト、そう電圧ですが、100ボルトですね。クーラーとかちょっと大型の乾燥機や食洗器は200ボルトを使っています。今皆さんが学習している直流やコンセントは必ず2本ですね、プラスマイナス、行って帰る。そうすると100ボルトと200ボルトの大きさの違う電圧を使うのには4本の電線が必要です。でも3本で送っています。
今から説明することとは少し違いますが、電信柱の一番上の電線も実は3本です。学校の帰りに電信柱を見上げてみてください。
では、200ボルトと100ボルトを3本の電線で送る方法を説明しますね。
二人の先生の協力をお願いします。僕を真ん中に三本の電線とします。
真ん中の電線が0ボルト、でこちらの電線がプラス100ボルト、でここがちょっとむつかしいかな、もう一人の電線がマイナス100ボルトを送ります。すると、僕とこちらの電線の先生は100ボルト、でも僕ともう一人の先生の電線も100ボルトですね。そして両端の電線から2本をとってくると、そう200ボルトですね。正の数負の数です。
実は電線って高価なものなんです。それもものすごい量で使うので経費節減の意味からも4本より3本がいいですよね。これは知識が生んだ知恵なんです。
数学でも理科でも技術でも学習する内容です。
令和5年3月6日 全校集会 校長講話