学校日記

全校集会の様子

公開日
2024/06/25
更新日
2024/06/25

お知らせ

本日は水泳と陸上部の表彰伝達がありました。

校長先生のお話がありました。 「明き心」と「直き心」

梅雨の期間、何かと鬱陶しく感じるとき、
登下校途中に紫陽花が美しく咲いています。
その姿を見て清々しい気持ちになったり、
元気づけられた人もたくさんいると思います。
 紫陽花の花は、アルカリ性の土壌では赤系統の色となり、
酸性の土壌では青系統の色になるそうです。
ところで、みんなの中には、紫陽花の花ことばを知っている人はいますか?
一般的には紫陽花の微妙な色合いの変化などから、
「移り気・浮気」といったマイナスのイメージで
たとえられることが多いようです。
しかし、「一家団欒・家族の結びつき」「辛抱強い愛情」
「元気な女性」といったプラスのイメージの花言葉もたくさんあります。
興味のある人は調べてみてください。
 
今日は「明き心」と「直き心」ということについて話をします。 
昔から日本人は「明き心」と「直き心」を大事にしてきたといわれています。
「明き心」というのは、嘘や偽りのない心、隠し事のない心、
明るく朗らかな心、元気と希望に満たされた心のことです。
 また「直き心」というのは、「すなお」の意味で、そのままの心、
真っ直ぐな心(正直)のことです。
したがって、卑怯なことや嘘偽りを嫌う心のことだといってよいでしょう。
また、自分のことより周りの人たちへの思いやりを大切にする心だとも言えます。
<続日本記>でも「清き明き正しき直き心を以て」と書かれています。
その意味は、裏表がなく純粋で、すべてに真正面から向き合う心のことを
言っているのです。
 ひょっとするとみんなの記憶にもあると思いますが、
2011年に起こった東日本大震災の時の行動は世界の人々から注目されました。
 これほどの大地震が発生すれば、暴動や略奪が起こる国もたくさんあります。
しかし日本では、残念ながら一部には不正を働く人もいたようですが、
ほとんどの人が困っている人のために、少しでも力になりたいと思っていました。
他人の悲しみを自分の悲しみとして感じられる人がたくさんいました。
人との絆を大切にできる心の温かい人、自分の思いを困っている人のために
行動に移せる心の強い人がたくさんいたということです。
そんな日本に生きる者として世界に誇れる「明き心」と「直き心」を持ちながら、
これからの日々の学校生活を送れるよう心がけていきたいものです。