12月16日(火) おはようございます。全校集会
- 公開日
- 2025/12/16
- 更新日
- 2025/12/16
お知らせ
みなさん、おはようございます。
この時期のニュースとして、今年の漢字の発表がありました。
今年の漢字は「熊」だそうです。熊による人身被害が過去最多となり、
人の生活圏でも目撃が相次ぎました。また、白浜のパンダが中国に返還され、
来月末には上野動物園のパンダも返還され、日本からパンダがいなくなります。
自然と人との関わりについて、考えさせられる一年となりました。
そして今年、日本から 二人の研究者がノーベル賞を受賞しました。
ひとりはノーベル生理学・医学賞の 坂口志文さんは、
免疫が働きすぎないように調整する「制御性T細胞」を発見しました。
この研究は、多くの病気の治療につながる重要な成果です。
もうひとりはノーベル化学賞の 北川進さんは、
目に見えないほど小さな穴が無数にあいた特別な材料を開発しました。
この材料は、二酸化炭素をとじ込めるなど、環境を守る技術として役立っています。
ここで、みなさんに伝えたいことがあります。
お二人の研究は、「短時間で成果を出す」「効率よく結果を得る」いわゆる
ダイパやコスパとは正反対のもの です。すぐに役に立つか分からなくても、
失敗を重ねながら、何年も、何十年も研究を 続け続けた結果が、
今回のノーベル賞につながっています。
出発点は、どちらも「なぜだろう」という素朴な疑問 でした。
その問いを大切にし、途中でやめなかったことが、世界を動かす成果を生みました。
みなさんの勉強や部活動も同じです。近道を探すより、
地道に続けることの中に、本当の力がついていきます。
それが、みなさんの未来を支える力になります。
『なぜだろう』と疑問に思う気持ち、それを解決するための実行力
この二つを学校生活においての学習にもつなげていってください。