言葉と自然
- 公開日
- 2015/09/09
- 更新日
- 2015/09/09
学校行事
今日の朝礼では、「言葉と自然」についてのお話が校長先生からありました。東京医科歯科大学の名誉教授角田忠信先生は、外国の方が講義中に虫の音が気にならないことから、日本語を使わない人々にとって、虫の音は騒音でしかないことや、日本語は波の音や虫の音など自然の音を古来より「言葉」として捉えられる数少ない言語の一つであることを、数多くの臨床検査結果から導き出されたことをお話されました。沖縄や高知の人の間では、心が疲れた時には、海辺や川べりで水の音を聞くと、心が癒されると言われていることも紹介されました。
自然の音を、日本語という言葉としてとらえられる我々は、今度は言葉を通して、自然の音を、自然を大切にしなければならないと、結ばれました。
まもなく中秋の名月(9月27日)です。今年は晴れて、「月の音」を聞くことができますように。