失敗しても努力をつづける心--校長講話--
- 公開日
- 2015/12/07
- 更新日
- 2015/12/07
学校行事・出来事
12/7(月)、明日はスウェーデンで大きな授賞式がおこなわれます。何の授賞式か知っていますか?そのような問いかけで、生徒集会の校長講話は始まりました。
---スウェーデンのストックホルム。明日はノーベル賞の授賞式です。日本からは北里大学の大村智(おおむら さとし)特別名誉教授が医学・生理学賞の式にのぞみます。大村教授が発見した「エバーメクチン」という化合物を元にした寄生虫駆除の薬が、アフリカの寄生虫を原因とする風土病に劇的な効果を発揮し、およそ2億人の人がこの病気による失明から救われたということです。たくさんの人々の人生を変えた「奇跡の薬」です。その大村教授は、記者会見の中で次のような内容の言葉を述べられたそうです。
「成功した者はあまり失敗を語らないものだが、私は人の3倍も失敗している。しかし、失敗しても熱意と信念を持ち、研究活動をつづけた。そのことが『幸運にもたまたま』成果に結びついた。」
---大村教授と私たちを同じように語ることはできません。『幸運にもたまたま』であろうはずもないのですから。しかし、この言葉は、日頃、多くの失敗に心が折れそうになる私たちに勇気をあたえてくれます。失敗しても失敗しても前向きな努力をつづける心。それはすべての人にとって、幸福を手にするために、大切な心なのではないでしょうか。