学校日記

秋の気配 続き

公開日
2020/10/19
更新日
2020/10/19

お知らせ

 先日の木の名前、わかりましたか?

 答えは「金木犀(きんもくせい)」です。この数日、あちこちでこの黄色い可憐な花を見かけるようになりました。校内にも数本の木があります。

 古今和歌集に「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」(秋が来たということは、目に見える景色からははっきりとはわからないが、風の音にはっとせずにはいられなかった)という、藤原敏行の短歌があります。今日の風はまさにそんな感じの冷たい風ですね。
 
 私たちが住む日本は、四季のある国です。でも、季節の境目はなかなかわかりませんよね。その、わかりにくい季節の変わり目を風で感じたという歌です。

 けれども、私は「香り」で季節の変わり目を感じます。秋はまさに今の時期。金木犀の香りが漂うと、ようやく暑かった「夏」が終わったんだなと感じます。
 春の始まりは沈丁花。夏の始まりは梔子。どの花も、特有の香りを放ちます。

 あなたが、「秋が来た」と感じるものは何ですか?