全校集会2
- 公開日
- 2025/09/08
- 更新日
- 2025/09/08
できごと
(生徒会役員による司会進行、全校集会運営)
生徒会からの話
保健委員会からの話
選挙管理委員会からの「選挙告示」
校長先生のお話
(原文ママ)
昨日は、プロ野球阪神タイガースがリーグ優勝したということで大盛り上がりでしたが、「史上最速での優勝決定」と言われるほど、今年のタイガースは強かったという印象がとてもあります。
何が強かったのか、ということでテレビでも再三、話題に持ち上がっていましたが、先生は昨日試合を終えた、大きな目標を達成した選手や監督の直後の話、言葉に注目していました。一部、選手、監督の話を紹介します。
監督の話
『毎日は非常に長く感じるかなと思ったんですけど、今考えてみると昨日のことのようで…それだけ一瞬で過ぎ去ったような1年』
『選手たちが練習で技術を磨き続け、自信をもってゲームに出てくれたことが成長の源でした。』
『何が強かったか…地味に見えるゲーム、1−0のようなゲームをしっかり…見えないところでいろんなことをやってくれました。』
『選手たちは全く感情が揺れ動かなかった。一人一人が自分がやるべきことをやった。』
『まわりに喜んでもらいたかったので、この仕事(監督)を受けた』
キャプテン(N選手)
『先輩たちがいい雰囲気を作ってくれて、やりやすい環境を作ってくれました。風通しのいいチームであったことがとても良かったです。』
主力選手(S選手)
『変わるためには、やってきた一つ一つの積み重ねが大事』
みなさん、いかがでしょう?
何が強かったのか?
さて、話はガラッと変わって、「朝三暮四」という言葉のお話をします。
中国の宋の時代に猿回しを生業(なりわい)にしている老人がいました。
この老人が飼っている猿はたくさんいましたが、餌としてトチの実を与えるのに猿たちが不満を持たないように工夫が必要でした。
『朝に三つ、夕方(暮れに)に四つやる』と言うと、猿はとても怒りました。
そこで、『朝に四つ、夕方(暮れに)三つあげる』いうと、たいそう猿は喜んだという話から生まれた故事です。
みなさん、気が付きましたか?結局、どちらも『1日7つ』で同じなのに、目先の違いにとらわれ、結果が同じことになることには気がつかないということです。本当のことが見えなかったわけです。
私たちの日々の生活の中で、同じような場面を作っていないでしょうか。
私たちも日常の中で『目先のこと』に心を奪われてしまうことがありませんか?
しんどいことを後に回し、どこかへ置き去りにしていることはありませんでしたか。
いずれもやらなければならないのに、難しいことを避け、楽しいこと、自分の好きなこと、簡単なことばかりを探して取り組み、時間がなかったと、自分に言い聞かせてしまうようなことをしたことがありませんか。
今すぐ取り組まなくとも、やらなければならないことは、いつかはやらなければなりません。いくら目先を変えようとも、しなければ、やった結果は生まれません。
たとえば、宿題の量を見ただけで『多い!』と感じてしまったり、部活動の練習で『今日はきついな』と思ったり。けれど、その積み重ねは1週間、1か月、そして1年後に必ず自分の力となり結果に結びつきます。
逆に、楽しそうに見える選択が、長い目で見ると自分の成長を止めてしまうこともあります。
だからこそ、目先のことだけで判断せず、
『本当に大事なことは何か』
『長い目で見て自分のためになるのはどちらか』
を考えて行動してほしいのです。
『朝三暮四の猿たち』のようにならないように、物事の本質を見抜く目を養ってください。
勉強も部活も学校生活も、その積み重ねは必ずみなさんを成長させてくれます。