勉強に関する雑学。記憶について
- 公開日
- 2020/06/26
- 更新日
- 2020/06/26
校長より
今日は3年生の実力テストでした。いい機会なので少し勉強についてお話しします。
皆さんが勉強するにあたって大切なことがあります。
それは、短期記憶を長期記憶に変えるということです。記憶について有名なものにエビングハウスの忘却曲線(ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウス)があります。
(グラフでもいいのですが簡単に数字で表します。)
人間は覚えたことを
• 20分後には42%忘れる
• 1時間後には56%忘れる
• 9時間後には64%忘れる
• 1日後には67%忘れる
• 2日後には72%忘れる
• 6日後には75%忘れる
• 31日後には79%忘れる
というものです。このことから一度覚えただけのものは短期記憶で忘れてしまうということがわかります。
長期記憶にするための最も大切なことはインプットした知識を何度も復習することです。
脳に刺激を加えることで脳がその知識が必要なものだと認識し始めます。すると、関係する脳神経が太くなっていき、記憶がスムーズに取り出せるようになります。
カナダのウォータールー大学の研究結果では、学習した後24時間以内に10分間の復習をすると、記憶率は100%に戻ります。そして、次回の復習は1週間以内に、たった5分すれば記憶がよみがえり、次は1か月以内に2~4分復習すれば、また記憶は復活するとなっています。
中学校1年生で勉強したことを中学校3年生まで放っておくと勉強したことが台無しになるかもしれません。適度に復習しておくことが大切です。
さらに、脳にインプットした知識が大事だと認識させるのに必要なのがアウトプットです。「アウトプットしない記憶」=「忘れてもよい記憶」と脳に判断されてしまうからです。アウトプットの一番簡単で手っ取り早い方法は問題を解くことです。
それ以上にいい方法は学んだ内容を人に説明することです。わかりやすく説明するには記憶を文字にしたり言葉にしたりする必要があります。ただのアウトプットではない+α(プラスアルファ)があります。
記憶力アップは短期記憶を長期記憶にすることです。
大切なことは、短いサイクルで 覚える→復習→アウトプット です。
※ 一番ダメな勉強方法は長時間参考書を眺めて勉強した気になることだそうです。