11/18 全校集会
- 公開日
- 2024/11/18
- 更新日
- 2024/11/18
校長より
本日の全校集会は、賞状の伝達(鶴見区地域のソフトボール大会)、校長講話、生徒指導主事からの話を行いました。
校長講話(要約)
小説「走れメロス」などで知られる小説家の太宰治さんが勉強に関して洞察に富んだ言葉を残していますので、紹介したいと思います。
勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと 思っている人もあるようだが、大間違いだ。植物でも、動物でも、物理でも、化学でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成させるのだ。何も自分の知識を誇る必要なない。勉強して、それから、けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、大事なのは、カルチベートされるということなんだ。
カルチベートとは、耕す、とか 磨く、高めるといった意味です。このあと、いくつかの文章をはさみ、次のように続きます。
学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた人間になれ。
一見、先に繋がらないように感じることでも、一生懸命取り組むことで、心が磨かれていき、広い心を持った人格が形成されていくことを言っています。勉強することは、人格を形成するうえで大切なことであり、決して無駄にはならないと思います。