学校日記

9/8 全校集会

公開日
2025/09/08
更新日
2025/09/08

校長より

 本日の全校集会は、賞状の伝達(柔道部 個人と団体、男子テニス部 ダブルス、女子バスケットボール部 個人)と校長講話を行いました。


   校長講話

 校長室前に坂村 真民さんの詩を掲示していますが、みなさん、見ていてくれていますか。今月の詩は、「つみかさね」という詩です。この詩を9月に選んだのは、みなさんに、日々のつみかさねを大切にしながら2学期を送ってもらいたいと思っているからです。私たちは、すぐに大きな成果を手に入れることはできません。でも、毎日の小さな努力を積み重ねていくと、必ず大きな成果につながります。
 例えば、学習についてです。テストの前だけ一生懸命にやっても、日ごろの勉強を怠っていると、知識は定着せず、なかなか力はつきません。しかし、毎日の授業や復習を少しずつ丁寧に積み重ねていくと、必ず学力はついてきます。
 行事も同じです。2学期には体育大会や文化祭がありますが、成功のカギは「練習と準備のつみかさね」です。合唱コンクールで数回歌っただけで上手になることはありません。何度も何度もクラスで練習を重ねて初めて、心をそろえた美しいハーモニーがつくられます。そして、練習をつみかさねるほど、やり終えたときに達成感や充実感を感じることができるのです。
 人間関係においてもつみかさねは大切ですね。友達に声をかけること、相手の話をしっかり聞いてあげること、困っている人がいたら助けてあげること。そんな行動のつみかさねが、信頼関係をつくります。反対に、約束を守らなかったり、心ない言葉を繰り返したりすると、そのつみかさねは関係を壊してしまいます。よい人間関係も悪い関係も、毎日の小さな行動のつみかさねで形作られているのです。
 また、つみかさねてきた経験は自信につながります。自分で積み重ねてきたものがある人は、「自分はできる」、「自分はやり抜く力がある」という確信をもてるようになります。その自信は、困難に直面したときに、自分を支える大きな力になってくれると思います。
 繰り返しますが、日々のつみかさねは、すぐに結果が出るものではありません。しかし、半年後、一年後、そして将来の自分を必ず変えてくれます。この2学期、自分なりの小さな積み重ねを大切にしてください。その努力は必ず、みなさんを強く、そして大きく成長させてくれるでしょう。
 最後に坂村 真民さんの「つみかさね」を紹介します。(集会では詩の後半を紹介しました。)

  つむかさね
 一球一球のつみかさね  
 一打一打のつみかさね  
 一歩一歩のつみかさね
 一坐一坐のつみかさね  
 一作一作のつみかさね  
 一念一念のつみかさね

 つみかさねの上に咲く花   
 つみかさねの果てに熟する実
 それは美しく尊く 真の光を放つ