10/27 全校集会
- 公開日
- 2025/10/27
- 更新日
- 2025/10/27
校長より
本日の全校集会は賞状の伝達(大阪市立中学校総合文化祭 美術部門・科学理科部門・家庭手芸部門)と校長講話を行いました。
校長講話(要約)
今週から第79回読書週間が始まります。10月27日から11月9日までの文化の日をはさんで2週間が読書週間です。今年の標語は「こころとあたまの、深呼吸。」です。
私たちは、いろいろとやらなければいけないことが重なったとき、心も頭もいっぱいになってしまうことがありますよね。そんなときに、本を開き読んでみると、不思議とこころも落ち着き、あたまもスッキリしてくる。そんな経験をした人もいるのではないでしょうか。標語を考えた人も、そんな経験を標語にしたのではないかと思います。作者にとって読書の時間は、癒しの時間になっているんだなあと思いました。
本の中には、いろいろな世界が広がっています。自分の知らない時代を旅したり、登場人物の気持ちを自分に重ねたりすることで、自分の中の世界や考えが広がっていきます。悩んだときにも、本の中の言葉に励まされることがあります。「同じようなことで悩んでいるのは、自分だけじゃないんだ」「こんな考え方もあるんだ」と気づくことで、心が軽くなることもあります。
また、読書のすばらしさは知識を得ることだけではありません。人の心を感じる力を育てることでもあります。相手の立場を思いやる気持ち、言葉の裏にある思いを感じ取る力。それらは、皆さんがこれからの社会にでたときに、とても大切な力です。
今はSNSや動画など、短い時間で短い情報にふれる機会が多くなっていますが、本を読む時間は、ゆっくりと自分のペースで考え、想像し、味わう時間。それはまさに、「こころとあたまの深呼吸」となる時間です。
この読書週間をきっかけに、皆さんも「自分の深呼吸のための一冊」を見つけてみてください。 短い時間でもかまいません。寝る前の10分、朝読書の数ページ。少しずつ読んでいくうちに、きっと心が落ち着いてくるはずです。本の世界には、皆さんの心をあたたかくしてくれる言葉や出会いが待っていると思います。秋の深まるこの季節に、読書を楽しんでみましょう。