学校日記

全校集会での講話(9月18日) −「口ぐせ」を見直そう!−

公開日
2018/09/18
更新日
2018/09/18

お知らせ

今日は9月18日。平成30年度も後半戦に差し掛かろうとしています。3年生にとっては進路に向けてさらに学習を充実させ、2年生は生徒会や部活動の中心となり、1年生は中学校生活にも慣れ、一つ一つの行事をしっかりと取り組むことが求められていきます。けれども、一つ一つのハードルを乗り越えていくことは、決して楽しいことばかりではありません。プレッシャーで緊張することや、がまんしなければならないこと、苦労も多いことと思います。
そこで、今日は「口ぐせを見直す」ということについてお話をします。東京の聖路加国際病院で精神科医を務める保阪 隆(ほさか たかし)さんは、ある雑誌の中で次のようなことを述べておられます。
「どうせ……」「だって」とか「仕方ない」「もうあかん」、というような、ネガティブな口ぐせを発する時、身体の中では、コルチゾールというストレスホルモンが分泌され、免疫機能や脳の機能が低下させるそうです。
一方で、「ありがとう」「おかげさま」というような、周囲の人に感謝する口ぐせを発していると、脳にはセロトニンという物質が増えて、穏やかな気持ちになっていきます。また、「素晴らしい」「すごい!」「おもしろそう」というような感動する口ぐせは、ドーパミンという脳内ホルモンが分泌され、気持ちよく、ポジティティプな感じをもたらしていきます。「口ぐせ」の言葉を脳がインプットし、学習するのだそうです。
感謝する口ぐせ、感動する口ぐせ、ネガティブなことがあっても、「ピンチはチャンス!」「ダメでもともと、とにかくやってみよう!」「だいじょうぶ!」というような、自分を励ます口ぐせを身に付けてみてはどうでしょうか。否定的な口ぐせではなく、前向きで肯定的な口ぐせを繰り返すことによって、人間関係がよくなり、前向きな気持ちになり、乗り越える勇気が湧いてきます。
ふだん、私たちがどんな言葉を口ぐせにしているかを自覚し、ポジィティブなものにかえていくことで、みなさん自身の実力が発揮されやすくなっていくことでしょう。

2学期、みなさんはよいスタートを切りました。みなさん一人ひとりが備えている能力や実力を存分に発揮するうえでも「口ぐせ」を見直すことには意味があると思います。