「わび」「さび」の世界
- 公開日
- 2025/07/31
- 更新日
- 2025/07/31
お知らせ
7月も本日で終わりの夏休み。
午前中の和室。
茶道部が夏休み最後のお稽古をしていました。
部員がしていたのは「花月(かげつ)」
・ 5人一組となり行います。
・「花・月・一・二・三」と書かれた札をそれぞれ引きます。
・「花」札を引いた人がお茶を点てます。
・「月」札を引いた人がお茶を飲みます。
・ 5人全員が全ての役割を行うまで繰り返し行います。
所作中は会話することができないので、自分がどのように動くのか部員に確認することができません。
また、全員が全ての役目をおこなうので、一つの役目だけに集中することもできません。
しかも、花月の最中は基本ずっと正座です。茶道ですから。
するとヤツがやってきます。
そう……しびれです。
そうなると、みんなのためにある程度スピーディに動かねばなりません。
ですが、雑になるといけません。
お点前の所作だけではなく、歩き方、さらには畳のどこを左右どちらの足で歩くのかもすべて決まっているのです!
つまり、自分のこともきっちりと行いつつ、他人のことも同時に思いやることが重要になってきます。
……もう、説明を聞いているだけで頭がパニックになりそうです。
ですが、茶道部の部員たちはぎこちないながらもスムーズにこなしていきました。さすがです。
全員が役目を終える一回りを「騎」というそうですが、2組とも20〜25分で終了していました。ですが、ベテランになると1周10分程度らしいです。
ご指導くださる先生は「100騎 朧」とおっしゃっていました。
『100周やって、やっとなんとなくわかってくる』ということらしいです。
……まだまだ道は長いぞ!
がんばれ茶道部!!
上)緊張感漂う中、お点前の所作を行います
下)厳しくも優しい先生……その目がキラリと光ります