１２月２１日（木）朝、２年学年集会を行いました。
　集会では、細谷先生からお話がありました。先日の芸術鑑賞会にお越しいただいた和泉元彌さんの言葉で、「狂言には多くの約束事があり、その約束事には心が宿っている。」というのが印象に残っているということで、みなさんが今、一番守るべき約束事は勉強をするということですね。では、なぜ勉強をするのでしょうか？
　ポケットから1本のペットボトルのお茶を取出し、このお茶を見てどう思いますか？「まろやか」「苦みがある」などの言葉で表現するなら国語。容量が290ミリリットルというなら算数。静岡県産、京都府産と考えるなら社会。そもそもお茶とはどのような植物なのかと考えれば理科。海外で「お茶」を伝えたいならteaではなくgreen tea、を知っておきたい英語。茶カテキンなど成分を考えるなら家庭科、高温でも丈夫なペットボトルをつくることにつながる技術。水分補給ととらえるなら保健体育。商品が売れるためのＣＭメロディーをつくるには音楽。そして、お店でつい手を伸ばしたくなるようなパッケージデザインにするためには美術（気になったので職員室で聞きました）。
　大切なのは、例えば、身近な進路選択として来年進学を希望する高校を選ぶことになるわけですが、物事を一面からだけではなく、この「お茶」のようにいろいろな側面から見て考えてほしい、そのためには様々な知識が必要になってくる。今しっかりといろいろな勉強をしてほしいと思います。
　冬休みの宿題に「高校調べ」がありますが、高校にはそれぞれ「授業内容」「部活動」「大学進学率」「就職率」「制服」など、パッと思いつくだけでもいろいろな側面があります。みなさん、それぞれの切り口で調べてきてほしいと思います。「宿題」一つにも心が宿っていると感じ取ることができる、みなさんであってほしいと願っていますと、お話がありました。