学校日記

6.6 全校集会(1)

公開日
2016/06/06
更新日
2016/06/06

住中日記

昨日までの雨模様とは打って変わり
梅雨の晴れ間の全校集会となりました。
なぜかマイクの調子が悪いので
肉声での集会です。
 あいさつの後、まず校長先生のお話です。

 みなさん、おはようございます。
土曜・日曜日は、大阪市春季総合体育大会が
催され部活動で活躍した生徒も多いと思います。
吹奏楽部の人は、東粉浜体育祭に参加ご苦労様でした。
さて、来週月曜日から1年生は一泊移住に、
3年生は火曜日から修学旅行に出かけます。
2年生は福祉体験ですね。
金曜日夜携帯にメールが来ました。
今年44歳になる初任校の卒業生から
今月にある、同窓会の確認の連絡でした。
この同窓会の話が出ると、ある先輩校長先生が
教えてくださった同窓会のエピソードを思い出します。
 九州への修学旅行に行ったときに、
Aさんが、バスの中でおなかが痛くなり
トイレが我慢できなくなりました。 
先生やバスガイドさんに言うのは、
中学生の女の子として、周りの目も気になりますし、
非常につらいことです。
仲良しの横に座るBさんが、Aさんの様子が
変なのに気付き小声で聞いてくれました。
事情の分かったBさんは、周りの女の子に
メモを回してくれたそうです。
しばらくして、突然Bさんは、
「先生トイレに行かせてください」といいました。
すると数人の女子も「わたしも、わたしも・・・」
近くのガソリンスタンドで、
緊急のトイレ休憩になりました。 
Bさん他、行きたくもない数人が
一緒にトイレに行ってくれたおかげで、
Aさんは楽しい修学旅行を送れたとのことでした。
 数十年たち同窓会でその話になった時
ずいぶん昔の出来事で、Bさんはこの事を
覚えていませんでした。
しかし、Aさんには修学旅行の
楽しい思い出を語るときに、
この時の友情は外せないことなのです。
 人間は、受けた友情は、いつまでもよい思い出として残り、
親切にした人は、案外忘れてしまうものです。
 ある心理学者によると、
人間は、6割の楽しい思い出と
3割のどっちでもない思い出と
1割の嫌な思い出を
持ちながら生きている動物だそうです。
 嫌な思い出を増やさないため
楽しい思い出が増えるようにすることが大切です。
しかし、楽しい思い出は
自分だけでは作れません、
人に作ってもらうものです。
 3年生・1年生のみなさんは、
泊行事を通じて互いに親切にしあい、
そして、2年生のみなさんは、
福祉学習で福祉とは何かを考え
他者に親切な行動ができる自分を作ってください。
楽しい思い出や嬉しい出来事を
6割から7割・8割に増やしてください。
 学校に帰ったらどれだけ増やせたか、
先生に教えてください。

 とのお話でした。