学校司書 門野さんより
- 公開日
- 2023/11/15
- 更新日
- 2023/11/15
お知らせ
こんにちは。
学校司書の門野です。
今日ご紹介するのは、大橋淳史著『13歳からの研究倫理 知っておこう!科学の世界のルール』(化学同人)という本です。
研究というと、大学の研究室で行われている難しい実験とかかなという感じがしますよね。でも、みなさんが授業でする実験や観察も研究だと、著者は言っています。研究倫理とは、研究するときのルールだそうです。この本では研究のルールについて説明されています。それだけでなく、研究のテーマや目的のみつけかたから始まって、研究の計画の立て方、進め方、結果のまとめ方、発表の仕方まで説明されている本です。
研究倫理について具体的なケースをあげて、第3章で説明されています。それを読むと、興味深いことが書かれています。例えば、実際にはやってない研究をやってるようにみせるのは「ねつ造」だという話がのっています。そこに教訓として、「研究はうまくいくことばかりではありません。有名な研究者は、すばらしい研究にたどり着くまでに、成果の出ない研究をたくさんしているのです。ムダなことをせずに、結果は得られません。」とあります。
私は学生の時、間違ってテスト範囲じゃないところを勉強してしまったことがあってあーっ、時間を無駄に使ってしまったと歯ぎしりしたことがありました。けれど、それも長い目で見れば私の一部になっているかもと今なら思えます。
みなさん、恐れずムダなことをしましょう。