学校日記

本日の献立/5月23日(月)

公開日
2016/05/23
更新日
2016/05/23

・今日の給食は?

献立名 ・鯵の土佐揚げ
    ・じゃがいもとこんにゃくの煮もの
    ・だいこんときゅうりの酢のもの
    ・みかん(缶詰)
    ・みそ汁
    ・ごはん、牛乳
栄養価 エネルギー 827kcal、たんぱく質 31.0g、脂質 20.2g

☆かつおぶし(鰹節)☆
 節(ふし)というのは、下処理した魚を75〜98度の湯で60〜90分煮て殺菌や酵素を不活性化させる煮熟(しゃじゅく)という工程の後に、ナラやクヌギなどの薪を燃やした炉で乾燥させる焙乾(ばいかん)という工程を経て乾燥させたものです。焙乾のあと、さらにカビづけなどを行うものもあり、これらの工程により、原料になる魚を脱水、殺菌、酸化防止し、そして風味をつけるという日本独特の加工技術です。原料にカツオ(マガツオ)を使用したものを「かつお節」と呼び、ソウダガツオ、マグロ、サバ、アジ、イワシ、サンマなどのカツオ以外の赤身魚を使用したものは、それぞれの名でも呼びますが、まとめて「雑節(ざつぶし)」と呼ばれます。
 かつお節の元になったと考えられるのは、弥生から古墳時代にかけての3世紀の中頃のことで、当時の人々は、カツオを素干しにした「堅魚(かたうお)」、カツオを煮てから干した「煮堅魚(にかたうお)」、煮堅魚の煮汁を煮詰めて調味料として使った「堅魚煎汁(かつおのいろり)」と呼ばれるものを作っていたとされています。そして時代は流れ、室町時代に入り、焙乾の技術が加えられ、「かつお節」ができたそうです。しかし、当初はカビの発生により悩まされたようで、いろいろと改善策も考えられたようです。江戸時代になって、良いカビをつけることで、悪いカビを防ぐという方法が考えられ、また、このカビによってさらに乾燥が進み、良い風味が付くこともわかり、よりおいしい「枯節(かれぶし)」が作り出されたそうです。ただ、かつお節は一般庶民にとって高価な食品であったため、薄く削って使用され、これを「花かつお」と呼んでいたようです。その後、1912年(大正元年)ごろになってイワシ煮干しを削ったものを削り鰹として販売が始まり、さらに雑節の削り節を花かつおなどとして販売が始まり、安く手に入るようになったことから喜ばれたようです。やがて本物のかつお節を削ったものも商品化され1964年(昭和39)、JAS(日本農林規格)により、カツオの名がつくものは、カツオまたはソウダガツオを使ったものに限定されました。
 今日の給食では、鯵の天ぷらの衣にかつおの削り節を使っています。