学校日記

三学期 始業式を行いました。

公開日
2017/01/10
更新日
2017/01/10

・行事・集会

平成28年度 三学期 始業式 式辞

新年おめでとうございます。

まず何よりも、大きな事故の報告もなく、みなさんの元気な顔が見られて本当にうれしく思います。
今年の冬休みは長く、18日間もありました。お正月は、楽しく過ごせましたか? 私は、毎年年末になると、校訓の「希望に起き、努力に行き、感謝に眠る」というのをよく感じます。年末は感謝でいっぱいになりますし、年始は、今日のこの始業式まで、今度はどんな楽しいことができるだろうと、うきうきしたまさに希望に起きた10日間でした。ただ 365日中、年末年始の10日ほどを除いた残りの350日くらいは、努力に生きないと、希望も感謝もなくなるのだろうと思いますので、今日からしっかり頑張りましょう。

 さて、その2週間でとても心に残った記事がありました。元日の新聞のコーナーで、「私の履歴書」というコラムがあります。今年はその日から、カルロス・ゴーンという方の記事でした。カルロス・ゴーンさんをみなさん知っていますか?
 フランスのルノーという会社の社長と、そして日本の日産自動車の社長をしている、年収10億円を超えている、とても忙しい、そして有名な人です。
彼が、これからの時代に最も大切なことは何かと尋ねられたら、迷わず「アイデンティティーを失わずに多様性を受け入れることだ」と答えると言っています。私はこの言葉にとても感動しました。彼は、レバノンというイスラエルとシリアの間の国で生まれ、ブラジルに移住し、また、中学校時代はレバノンの首都ベイルートというところで学びます。アイデンティティーというのは、「自分が自信をもっていること、自分自身のよりどころ」です。「自分らしさ」と考えていいと思います。多様性というのは「全然自分と考え方の違う人」と置き換えていいと思います。つまり、「自分らしさを失わずに、全然考え方の違う人のことも大切にすること」がこれからとっても大切になるということです。ゴーンさんの中学校時代の学校の先生が、レバノン人やエジプト人やシリア人やフランス人だったそうですので、そうなったのでしょう。私も、これからの時代はこの考えかたがとても大切だと思う事がよくあります。ぜひ、みなさんも、自分が自信を持っていることを探して欲しいと思いますし、自分と考え方の違う人のことや、全然自分と違う考え方も、否定や批判をせずに大切にして欲しいと思います。今年のテーマの一つにしてはどうでしょうか。少なくとも人柄がよくなり、友達が増えることは間違いないです。

 また新年がスタートの時期であると同時に、三学期は集大成の時でもあります、特に3年生は後63日、うち登校日は45日。旅立ちまであと少しです。感謝と希望に満ちた春が来るよう、しっかりと頑張り、また自分自身と友達やクラスメイトを大切にしていきましょう。